【感想・ネタバレ】甘い水のレビュー

あらすじ

SITと呼ばれる警視庁特殊班捜査係に所属する遠藤は、新にSITに配属されてきた神宮寺のことが気に食わなかった。かつて、SATにいた頃、一年下の彼に馬鹿にされたことがあり、嫌われていると思っていたからだ。しかし、神宮寺は何かと自分に近づき、あげくの果てにキスをしてきた。戸惑い悩む中、誘拐事件が起こり、神宮寺と行動することになってしまう。話をし、嫌われているわけではないと知った遠藤は、徐々に彼に気を許し始めるが…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

男ばっかりの警察もの。独身で若い彼らは寮住まい(笑)3月生まれ遠藤と4月生まれ新宮寺たった数日の生まれの違いで先輩後輩、さらにちょっとした誤解から敬遠し合っていたふたり。とにかくこのふたり、性格が違いすぎる(笑)とりあえず、いたしちゃったんだけど・・・遠藤はまだ恋愛にたどり着いていないような気がする。それは、作中で篠口が新宮寺に言ったようなことが根っこにあるのかもしれないし、遠藤の元々の気質かも知れないんだけど・・・。新宮寺の苦労は続きそうだし、篠口もこのままとは思えないしとりあえず2へ続く

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2013年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『天使のささやき』のスピンオフ。←すでにこれはどんな話かうろ覚え。こっちの方が全然好き。
大学生の時、ハイジャック事件で両親を失くし、天涯孤独の身となった遠藤。
同じ年頃の人間が陰惨な事件に巻き込まれたことへの同情に加え、心を失ったような表情を浮かべた遠藤を偶然病院で見掛けて以来、遠藤のことがずっと心に掛かっていた神宮寺。
数年後、警察学校の独身寮で再び遠藤をみつけ、打って変わって生き生きとした笑顔を浮かべる遠藤から目が離せなくなる。
端正な顔立ちに加え、強靭な精神、そのしなやかな強さに惹かれ、密かにずっと遠藤の背中を追いかけてきた。
遠藤の方はというと、同い年であるライバル意識に加え、ちょっとした誤解がもとで、一方的に苦手意識を持っている。また、ハイジャック事件で両親を失ったPTSDで、無意識に自分の中から恋愛感情を排除してきた遠藤。また失うのが怖いから、大切な人を作りたくないという防衛本能。あくまでも直截的でフィジカルな関係しか築けないことに自分でも気付いていない。
遠藤に一年遅れて、警視庁特殊犯捜査係(通称SIT)に配属された神宮寺。
お互いの間に開いてしまった妙な溝を埋めようと懸命に模索しながら、少しずつ信頼関係を築いていく。
『ちゃんと守りますから。あんたの背中守りますから』
誘拐事件解決のため、強行突入を目前に、神宮寺が遠藤に向かって吐いたセリフです。安心して背中を預けて、被害者確保に集中して欲しい。絶対に死なせたりしないからっていう・・・。
こんなこと言われて、堕ちない人はいない気がする。
すっかり神宮寺に心を許した遠藤が、親愛の情と好奇心から『やってもいい』とあっさり持ちかけると、神宮寺は、キスか、セックスかどちらかだけさせてやるって言うなら、キスがしたいという。真っ直ぐな愛情を向けてくる神宮寺に対して、暖かい居心地の良さを覚える遠藤。同じ気持ちはまだ返せないけれど、卑怯なくらいエロかわいい。
図らずも恋愛感情を理解できない遠藤を、体だけじゃなくて心も欲しいとか、追い詰めたりしないところがすごく懐が深くて、神宮寺のあまりのいい男ぶりに、健気攻X男前受って、めちゃくちゃ大好物ってほどでもないんだけど、思いのほか萌えました。
密かに遠藤を想っているらしい上司の篠口が、なんでも見透かしてるような食えない男で、すっごいよかった。

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2012年08月14日

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