あらすじ
チャリティ・ソングの金字塔が
アメリカン・ポップスの青春を終わらせた?
1985年に発表された〈ウィ・アー・ザ・ワールド〉は、全米のスターたちが飢餓救済のために集ったチャリティ・ソングの金字塔として名高い。しかし、もしこの曲がアメリカン・ポップスを「終わらせた」張本人だとしたら……。映画音楽に始まるポップスの歴史をやさしくひもときながら、奇跡の楽曲が生まれた背景、その後にもたらされた「呪い」の正体を検証する。
80’sの語り部・西寺郷太が放つ渾身の一冊!
[内容]
はじめに──1985年。アメリカン・ポップスの青春が、終わった。
第1章 アメリカン・ポップスとは何か
第2章 ディスコとMTVが、世界を混ぜた
第3章 〈ウィ・アー・ザ・ワールド〉徹底研究
第4章 華やかな夜の影で
第5章 〈ウィ・アー・ザ・ワールド〉の呪い
あとがき
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Posted by ブクログ
最高に興奮する本だ。
特に80年代前半のヒット曲が好きな人は最高に楽しめる内容です。
当時を全く知らなくても、
とんでもなく大きな計画が実行され、成功した様を追体験できます。
スターと、大スター、と大御所しかいない風景。
数多く魅力的なエピソード。
有名で知っている話もありますが
初めて読む驚くべき出来事も多々あります。
アメイジングなレコーディング秘話や
哀切あふるる後日談など様々
できれば、一人でじっくり読むことをお薦めします。
洋楽好きで、当時ヒットしているさまを体感してる人なら必読の書です。
Posted by ブクログ
ライオネルリッチー・スティービーワンダー・ビリージョエル・ホール&オーツ・ヒューイルイス・ブルーススプリングスティーン・シンディローパー、、、綺羅星のような80年代前半のヒットチャートをにぎわした彼らはなぜウィーアーザワールドの2年後に軒並み売れなくなったのか?
奇跡の作品の制作過程で露出しすぎて神秘性が無くなったのと、夢のような共演を達成したことで虚脱感を音楽シーンにもたらしてしまったからではないか。
こういう分析がされてるんだけど、単純に時代の移り変わりについていけなかったからではないかというのが私の感想。同じく80年代スターとしてジャネットジャクソンもホイットニーヒューストンもマドンナも出演していないけど、それは登場が遅かったからだけで、結局、90年代前半に失速してるからね。MCハマーやボビーブラウンもほぼ1枚だけだし。
タイトルに期待してたけど、マイケルジャクソンやアメリカンポップスの話が大半で、タイトル負けしてる感じは否めない。