【感想・ネタバレ】ウェブニュース一億総バカ時代のレビュー

あらすじ

あなたが見ているそのウェブニュース、実は広告かもしれない。ほぼ無料で運営されているニュースサイトの収益構造を解説するとともに、そこで「広告」と見えないような「記事」が、どのような企業の働きかけとお金の流れによってできているかを明らかにする告発の書。ウェブニュースを真実だと思って見ていると、あなたはどんどんバカになる!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

書評ではなくあらすじです。

【はじめに】
※大宅壮一の「一億総白痴化」を紹介しているがメディアによる民衆の思考力の低下がこの本のテーマではない。ある意味書籍名も「釣り」に近い。

【第一章 ウェブニュースの基礎知識】
・WebニュースとはWeb上でニュースを発信しているサイト全般のこと
・サイトを運営するために必要な免許や資格は要らない
・自社で記事を作成して配信するサイトと、他社から記事をもらって運営するサイトがある
・運営の指標はPV。収入源はページ内に埋め込まれた広告

【第二章 ページビューを追いかけろ】
・トップページに記事を棚出しする/しないは編集方針による
・ページのファーストビューが大事
・見出しはSEOを意識して。ヤフトピのように一瞬で頭に入る見出しも重要
・本文直下リンクは回遊性向上のための大事な場所
・画像拡大やページネーションなどPVを稼ぐ小ネタがある
・トラフィックバーターして配信元と共存共栄関係
・ヤフトピに取り上げられるには編集長と密通している必要がある
・SNSでバズる(シェアが連鎖する)と確変的にPV獲得。
・シェアボタンをつけるのは当たり前、記事内容をSNSにちょい出しする小技

【第三章 広告だらけのウェブニュース】
・バナー広告の定義
・広告のタイプ:インプレッション保証/掲出期間保証/クリック保証/アフィリエイト型
・ネイティブ広告は、従来の広告らしさを感じさせない広告。ニュースコンテンツと同じ文脈で配信される
・タイムライン形式で記事を配信するニュースアプリは、ネイティブ広告との親和性が高い
・メール広告:ニュースサイトが配信するメールを使ったPR。枠を買い取る/ジャックする/ターゲティングして配信

【第四章 あなたを騙す? ニュースのような広告】
・ニュースや報道だと思って消費していた情報が、実は企業の広告であることもある
・タイアップ広告:記事風の広告
・タイアップ広告の見分け方
 -「PR」の記載がどこかにある
 -サイト上の目立つ場所にタイアップ広告への導線がある
 -ページ内に広告主のサイトへの誘導がいっぱい
・PR広告作成のシミュレーション。
 ※広告代理店とのやりとりや搾取っぷり(原価率2.5%)などがブラック企業的

【第五章 ステマづくりの現場から】
・パブ記事とは、企業の何らかの働きかけにより掲出された記事
・パブ記事が誕生のいくつかのパターン
 -商品の取材で、企業から当該商品以外のサンプル以外の商品も供与され、それも記事にした
 -企業のイベントを取材すると(高額)商品の供与があるので、そちらを目当てに参加した結果、記事も作ってしまった
 -上層部からの指示で、編集者がイヤイヤ記事を書くケース
 -広告営業が積極的にパブ記事を受注しているケース
・ステマの定義:PR表記がなく、記事作成に関し企業から媒体に金銭が支払われている記事
・ステマがはびこる原因
 -ルールがない
 -業界内で編集者と営業の地位が逆転したこと

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2015年05月30日

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