あらすじ
人間のもっとも強い力は「さみしさ」だ。スティーブ・ジョブズ、ウォルト・ディズニー、坂本龍馬、山口百恵や酒井法子……世界を変える偉人やスターは、みんな猛烈なさみしさの持ち主だった。彼らは精神的「飢え」をいかにして生きる力に変えていったのか。自身の喪失体験をもさらけ出して人生の原動力を示した筆者の新境地。さみしくても大丈夫、ではない。さみしいから、大丈夫! なのだ。
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Posted by ブクログ
2015年の23冊目です。
人間を突き動かすのは、”寂しさ”であるという著者の人生経験から生み出された考えに基づいて書かれた本です。
数々の偉人たちの心にも”寂しさ”が宿り、それが彼らを偉人たらしめるエネルギーになっていると説いています。
ウォルト・ディズニー、ヒトラー、坂本竜馬、スティーブ・ジョブズらがその人生に寂しさを抱えて生きていたことを描いています。しかし、寂しい人ほど成功するといった単純な話ではないことも確かなことです。文脈的には寂しさが、人の行動力の源泉になると言っているが、それができて、自分の人生を切り開く力に変えれた人は一握りに過ぎないということも確かだあろうと思います。
前述した偉人達がその一握りの人達だろうと思う。
これらの偉人のほかに、酒井法子やユーミン、中島みゆきのさみしさにも触れています。(さすがアイドル評論家といったところです)
余談ですが、著者の中森明夫は、作家村上龍のエッセイには、秋元康らとともに新人類の代表格に挙げられていました。(あまり好意的な書き方とは思えませんでしたが)