あらすじ
自分にはツキがないなんて思っている人はいませんか。もしかしたら幸福の天秤が不幸に傾いているのかもしれません。優哉はそんな天秤が見えてしまう、不思議な男の子です。いつもニコニコかわいらしい顔で微笑んでいる優哉は、不幸な人を見ると放っておけません。相棒の我王に「人がよすぎる」と言われてもニコニコするだけ。ほら、今日もまた―。優哉のやり方は少し変わっています。優哉は不幸な人に出会うと「握手しよう」と言うのです。すると握手をした人は、彼の幸運を分け与えられ―。これは日常の中にある、優しさと救いの物語です。
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Posted by ブクログ
田上俊介先生の綺麗な絵に惹かれて読んでみました。
うん、読んだ感触としては良くも悪くもラノベというよりは
児童書。
良くも悪くも凄く優しい物語でした。
優しすぎるとも感じないでもなかったですが、この優しさは
忘れないでいたいなというか。
しかしながら書きながら、この主人公・優哉は
サモンナイト3の先生を思い出すキャラだなと思いました。
人を信じ、愛情を注ぎますが自分自身に対してはどうだったのか?
という。
自分を信じない優しさが、本当の優しさか?という。
ちゃんと優哉君は「自分を信じる」に着地できて良かった。
この物語で「優しすぎる」と感じたのは彼の注いだ愛情が
「直接」返ってきすぎている点でしたが、現実にも
一見返ってこないように見えても、めぐり巡って返ってくる
といいますよね。
だからやっぱり忘れないでいたい気持ちなのです。