【感想・ネタバレ】記憶障害の花嫁のレビュー

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Posted by ブクログ

最近のテレビドラマ、「掟上今日子の…」では、「彼女の記憶は1日限り」。
「博士の愛した数式」で、交通事故にあった博士の記憶は80分。
それらはきっとフィクション。作り話だが、本書はドキュメント。本当にその様な記憶障害があるのだということを知った。

快活な少女が交通事故にあい、身体の不自由と記憶障害というハンデを負う。
なんと痛ましいことかと思わずにいられないが、社会復帰、進学、就職、恋愛、結婚、出産と、常に前向きな主人公に思わず「がんばれ」とエールを送ってしまう。そして逆に本書を読む私自身が彼女に励まされている気がしてくる。

しかし結末は、彼女は一男を残して別の病に逝く。
読者ながら無力感に、なぜ神は彼女にそれ程の試練を与えねばならなかったのかと神を呪う気分になる。
つかささんのご冥福と、和実くんと雅己さんのご多幸を祈るばかりだ。

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2015年11月26日

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