【感想・ネタバレ】国家神道とは何だったのかのレビュー

あらすじ

昭和61年の神社新報創刊40周年記念事業として発行された葦津珍彦著、阪本是丸註の名著を20年ぶりに神社新報60周年記念事業として装丁・組版を一新。新たに解題を付け、主要参考文献目録を充実。

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Posted by ブクログ

国家神道という言葉の意味について、当時あった数々の論を紹介しつつ、葦津先生の見解が述べられています。国家神道とは一言で「こう」というものではないものだと理解しました。先生の多岐にわたる見識が見え、葦津先生が神道の弁護士と呼ばれている理由を感じることができました。

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2022年08月04日

Posted by ブクログ

神道者から語られる国家神道の歴史。
著者は神道者ではあるが、明治以降の神社政策とはどういうものだったのかを実証的に記す。

当然、国家神道は良かった悪かったとか思想に流され過ぎてもいないし、国家神道への批判もまた実証研究に基づいて行っていっている。
神社・神道関係者や保守派にはやや苦い本だろうと思う。しかしまた戦前は悪と決めてかかる左よりな人たちにとってもしっかり痛いところを指摘している。
現在の日本でこれが江戸末期・明治以降における神道史のスタンダードになり得るかは分からないが。

国家神道と神社の歴史。国家に保護された神道とは何だったのか明治~の神社の実態を見るに優れた本だとオススメしたい。
歴史資料に真摯に取り組んだ意欲作であるとの評価は出来るだろう。

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2011年12月27日

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