あらすじ
高校生、ヒゲとこどもに物申す。 両親を亡くし、身寄りは他にないと思っていた青司にもたらされた祖父の遺産。平屋の古民家を相続したけれど、それには妙なものもついていて…!? 土着日常奇譚、第二巻です。
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Posted by ブクログ
素朴な絵に、ほんのり不思議なストーリーと、実にマッチしている、と思う
面白さより、読みやすさを求めてる人は気に入るだろうな
この物語の主役でもある、青司の個性がまたイイ
人間臭いとは言え、年神相手にも、まるで怖気づかず、むしろ、高圧的に接するって相当だぞ。それでいて、払うべき払う敬意は忘れていないので、好感が持てる
それまで培ってきた常識ってメッキを、不思議な住人と同居する中で、チビチビと剥がされていく事に、抵抗を覚えつつも、それを現実として受け入れて、新しい「当たり前」を身に纏っていく青司に惹かれただけあって、この地で初めて作った、と言うか、いつしか縁が結ばれていた、人間の友人、酒井君の心も広くて深い
半ばとばっちり、ほぼ悪戯感覚で、幽霊に憑りつかれたのに、それを淡々と笑って許す。実に好感が持てる
ある意味、頭が固くて、アドリブに弱い青司との相性が好いんだろうな
人から、動物から、知らなかった祖父の顔、母の顔を聞かされ、欠けていた何かが埋まっていく青司の世界は、これから、どんどんと変わっていくんだろうな
この台詞を引用に選んだのは、私にも経験があるので。確かに、好き勝手に振舞われると、イラッとはする。でも、そんな自分とは違う観念の人間のあしらい方を覚えるのも、人生では大事だな、と覚えた今では思う。むかつく、その程度なら、まだ歩み寄れるよ、青司
Posted by ブクログ
"「約束だけ残していきやがって」
「…… 妖怪も感傷的になる?」
「ならないよそんなの
ただ 人の命は短いなあと 二百年あってもそう感じるだろうと
そんなことを考えるだけさ」"[p.107]
Thanks to K.H.
Posted by ブクログ
★3.7
なんだかんだで年男さんと納戸さんとの生活にも馴染んでる感じw理解してくれる友達もできたし、おじいちゃんの友達?の動物妖怪も沢山出てきて賑やかな巻でした!