あらすじ
やりたいことが見つからないから、と就職を先送りする大学生、目の前の仕事はほどほどなのにキャリアプラン作成とスキルアップには余念がない若手社員…。数々の教育現場を知る著者が、巷に溢れる「やりたいこと」難民とその背景にあるキャリアデザイン教育の過熱に警鐘を鳴らし、10年後が見えない時代を生き抜くための新たな働き方の軸を提案する。
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Posted by ブクログ
この著者の言っていることは正しいと思う。
まず、「好きな仕事ややりたい仕事とは、探すものではない」。
うーん。確かにその通りなんだよな。
周りを見ていてこれがやりたいこと!って仕事をしている人は学生のころから何かしら取り組んでいる。それに比べて僕の場合は、今の仕事も就活中に出会って決めた仕事。大学3年までこの業種につくとは露知らず。
で、転職とか僕がやるべき仕事はなんだろなんて探している自分がここにいる。
まあキャリアデザインを考えて、ずっと考えて、見つからないなあって悪循環を生んでいることは自分でもわかっているので、やっぱり今の仕事に没頭することが一番必要なんですよ。
でも目標を立ててそれに向かって頑張ることは今までのスタイルなのでそこは脱却できず、この本の内容も考慮して1年先の目標だけは立てて、仕事に没頭しようと思う。
Posted by ブクログ
やりたい仕事にこだわりすぎるあまり、行き詰まってしまう若者が増えている。
リクルートなどに代表される新卒就職支援活動を行っている会社、世の中の人材紹介会社はもしかしたら、それを促して暴利をむさぼっているのかもしれない。
もちろん、人によれば今までの人生を振り返って自分の使命を見つけ、それを仕事にできる人がいるのかもしれない。しかしほとんどの人はそうではない。夢や目標を持たない人、夢や目標がまだ見つかっていない人、夢や目標にまでは届いていない思いを抱いている人。そのような人たちに「やりたい仕事」を無理矢理考えさせても、逆に辛い思いをさせてしまうだけである。
筆者は、とりあえず挑戦をしてみること・目の前のことに一生懸命取り組むことをすすめ、そこから訪れる偶然の出会いをうまくチャンスに変換することが大事だと論じている。
大いに納得した内容であったが、一方で同じ内容の重複が多すぎることは批判しておきたい。逆に、だからこそ、速読ができたのではあるが。
Posted by ブクログ
キャリアプランを考えてても自分の考えてたキャリアプランとは現実が違いすぎて、悩んでる若者や逆にキャリアプランが見えなさすぎて動けず悩んでいる若者が増えている。そんな人々へのアドバイス的な本。
言ってることの骨子は
やりたいことじゃないからと言って、その仕事に向き合わないとその時間がもったいない。
どんな仕事でもしっかり向き合って仕事すれば、どんな仕事にでも応用できる仕事力はつく。
やりたいことは実際やってみないとわからないし、人のやりたいことは出来ることが増えるにつれて刻々と変化する。だから今目の前の仕事をやってみて、その上で自分のなかに出てきたやりたいことをやればいい。
キャリアプランを考えることは現代の流動的で将来が不確定な世の中では予想外の事が多々起きるため、考えるだけ無駄なのでは?それよりも何が起きたときでもそれに柔軟に適応できる適応力の方が大事なのでは?
大事なことは今、目の前の仕事に懸命に取り組み、そこから出てくる偶然の出会いやチャンスをモノにすること。
みたいな感じ。かく言う私もそんな若者の一人でした。
本書の言うことはわかりますが、人には向き不向きはあって、どんなに頑張っても前向きになれないときもあると思うけどなあ。
適応力は大事だと思うけど、どうやったらつくのだろう?