あらすじ
大好きな彼に別れを告げられた日、なぜか彼がペンギンになってしまって!?
表題作「バスルーム寓話」、倦怠期のカップルの前に突然不思議な女の子が現れて……「夏草子」など、優しく切ない気持ちにさせる短編4話を収録。「もう完壁!傑作だと思います」(松苗あけみ)「文句ないっす。プロの技です」(逢坂えみこ)等、デビュー作を審査員から絶賛された漫画家、おかざき真里の初めての傑作集。
『ぶ~け』新人長編部門第1席受賞作も収録!
感情タグBEST3
切なさ悲しさ
夏をテーマにした短編集になっています。
特に「1996年の夏休み」では切なさや悲しさを感じましたが、それを通して主人公の成長した姿には清々しさを感じます。
さらに背景や擬音などの表現がとにかくすごく、細かいです。そういった点も読む価値はあると思います。
Posted by ブクログ
初めてのおかざき作品で初めてのレディース作品。
中高生だった自分には大人すぎて話も間も感情も理解できない部分がたくさんあったけど、きっと今読めば違う筈だから今頑張って押入れ捜索中。
何より画が綺麗で、魚が衝撃的だった。あとピエロのリボン。
密度が詰まってる画がそのまま押し寄せてくる雰囲気に息がつまった。
怖いな、とその頃は思っていた。
Posted by ブクログ
彼女のデビュー作。
*1996年の夏休み
*バスルーム寓話
*夏草子
*拍手喝采ピエロ
不思議な感覚に襲われる一冊。決して読んでいて楽しいわけじゃない。むしろ、どこか締め付けられる様な感じ。何かを見つめなおすきっかけになれる本。
Posted by ブクログ
短編集。「夏草子」と「拍手喝采ピエロ」がすき。この2つの話の中にではないのだけど、『二十歳を過ぎたら、好きなこと以外しちゃいけないのよ』というセリフがあって、とても印象に残ってる。そのセリフをどう受け止めようか未だに迷ってしまう。彼女の作品があたしに少なからずの影響を与えているらしい。
Posted by ブクログ
おかざき真里さんのデビュー作が収録された短編集。少女マンガに分類してよいものか悩みますがとりあえずココに。これよりも数年前から某雑誌で作品載せていらっしゃいましたね。個人的にはその頃から読んでますが、あの独特な空気は健在でした。どの作品にも圧倒されるものがあるのですが、この方の作品は独特で特有なものがあるので好き嫌いは分かれそうです。
Posted by ブクログ
「ねえ 世の中の人たち 誰でもいいです。
今 この瞬間 あたしのことを想ってよ」
女の子のやりきれない痛みが昇華されずに
そのままの形で、色で、温度で、
この作品には描かれています。
やっぱり彼女の作品は
女の子で生まれてきてよかったって思わせてくれる。