【感想・ネタバレ】うさぎ装束のレビュー

釣巻和

もしも「心」が届くならこんな絵にして届けたい――。叙情と幻想に満ちた瑞々しい作品たち。兎になってしまった少年の話、石と石とが惹かれあう話、人間が大好きな神様の話、エトセトラエトセトラ…。心のゆらぎがつむぐ「不思議」を鮮やかなタッチで描き出す、釣巻和のコミック・イリュージョン!!

[ブクログ · ★★★★☆]

うさぎ装束

「くおんの森」で絵に惚れ込んだ釣巻さんの初期の短編集です。
初期の作品の絵はボーイズラブ系の雑誌に掲載されていたもののようですが、幻想的な物語はとてもユニークで好きです。さすがに絵は最近のものの方が格段にうまいです。
竹蔵は夜の理科室が不思議な社交場に変わる「カーテンコール」と表題作、不思議な病気が蔓延している見捨てられた街での物語「うさぎ装束」が好きです。
「くおんの森」の2,3巻も未読に積んでありますので、そのうちにご紹介できるでしょう。
尚、釣巻さんのホームページ「雨花」。なかなか素敵なイラストを見ることができます。

竹蔵