あらすじ
満州事変、第一次上海事変の余韻さめやらぬ昭和八年、聯合通信支局長に就任した著者はが、抗日テロ、西安事件、蘆溝橋事件、そして日中全面戦争へと至る六年間、上海を舞台に取材報道にあたりながら、内外に築いた深い人脈を活かし和平実現に尽力した歴史的証言。日本エッセイストクラブ賞受賞作。
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Posted by ブクログ
日米関係は日中関係である
著者の松本はお金持ちの息子で、父親の財力のものをいはせて3年、西欧に留学してゐるが、そのあひだ自分の将来について固めたのは、国際的ジャーナリストになりたいといふ思ひであった。父の助言をもとに中国人留学生と仲良くなり、知己を得るにいたった。
社会経済の討論をする太平洋会議に参加し、新渡戸稲造議長ひきゐる日本側の京都会議、そして次の中国側の上海会議へのあひだ、満洲事変が起り、日本側と中国側とに感情的な意見が支配しさうになったことが書かれてゐる。
文豪でいへば、有島武郎や志賀直哉、パール・バックの名前が一瞬出てくる。