あらすじ
嫉妬と羨望。そして軽蔑。少しずつ狂い始めた歯車と、開いていく二人の距離。悲哀に満ちた目で彼らを見つめる天使は何を思うのか…? 王マディスと王の良き友人の剣士ラルヴァン。微妙なバランスの元、一見固い絆でむすばれていたはずの二人は、プリマ嬢の登場と生まれた息子ペルセスによって二人の均衡は崩れ去る。自らの出生に疑問を抱くペルセスは、ラルヴァンの元を訪れるが…。
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Posted by ブクログ
絵がきれいだなあと思って読んでみたら、ストーリーもものすごく好みだった。
ずっと手元に置いておきたい本。
読んでて胸が苦しくなった。
2度目の城陥落の祝辞のところで泣きそうだった。
Posted by ブクログ
大好きなあきさんの作品!迷わず手に取りました!
神や天使や妖精は(存在の如何は別としても)人々を幸せにするもの、という考えを吹き飛ばすようなお話。
天使が見える。それは、ただ見えるというだけのことであって、その存在に愛されているというわけではない。天使が寄り添っているからといって、祝福されているわけではない。
それはただ"在る"だけの存在。風のように、光陰のように、はかなく静かに通り過ぎるだけ。
オリンポスにも通じる哲学チックな、哀愁ただよう物語。
Posted by ブクログ
本当はなにも考えていない天使の行動に、人間が勝手にいろいろ考えて苛まれていく様子が寓話的でやるせない。
あいかわらず画面が綺麗で見惚れる。