あらすじ
オリンピックに3大会連続で出場し、2012年のロンドン五輪では銅メダルを獲得した、元・全日本女子バレーボール代表キャプテンの竹下佳江氏が語る、仕事と人生の成功法則――。13年の現役引退後、ゲームの解説や子供たちの指導など、バレーの魅力を選手時代とは異なる形で伝える仕事に取り組むなか、竹下氏は、周りを支える喜びを自分の喜びに変える「セッター思考」の重要性に改めて気づいたという。そんな“人と人をつなぐ技術”は、きっと会社でも役立つし、友人とのつき合いや家庭でも使えるはず……。そこで、「セッター思考」はどうやって磨けばいいのか、「火の鳥NIPPON」の一員として世界を相手に闘ってきた経験をベースに、あらためて考え直したのが本書だ。全員がアタッカー型やリベロ型では、チームは決してうまくいかない。いまの時代、セッター思考こそ一人ひとりを輝かせ、チームを、組織を、そして日本を元気にする可能性を秘めているのである。
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Posted by ブクログ
バレーが好きな人だけではなく、リーダーになって悩んでいる人、女性同士の人間関係で悩んでる人、女性部下との接し方で悩んでる男性など、色々な方にオススメしたい本です。
バレーに興味が無い方にとっても仕事や人間関係、親子関係など様々な場面で応用できる本だと思います。
自分はどちらかと言うとアタッカー思考なのでセッター思考の人がこんな風に色々考えてくれてるんだ、というのが知れて勉強になりましたし、子育てや人付き合いにセッター思考を取り入れていかなければと感じました。
現役時代のエピソード部分ではこれはあの選手のことかな?などと想像しながら楽しく読み進められました
Posted by ブクログ
あきらめずに悩み続けていれば、きっとぼんやりでも答えは見えてくる。ただひとつ言えることは自分自身を認めること。
人を簡単に変えることは出来ないが待つことは出来る。
Posted by ブクログ
最近とある番組で取り上げられていた元バレーボール選手の著書。
女子だらけの世界と無縁なれど(と思ったら、家では周りはすべて女子やん!!)、似たような場面には遭遇してきたような。
セッター型リーダーシップとありますが、サーバント型に近い考え。そして、勝負の世界だからというわけではないですが、次の一文はいまの僕もまったく同じ。
「勝つためなら、個人の感情や願望やどうでもいいと、本気で考えていたのです。いちばん大事なのはチームを強くすることで、個人的な感情をいっさいなくして、その一点だけに集中しなくてはならない、、、」
その一方で、個人の感情が重要なのも承知。
でもどっちかと言われれば、いまはまだ感情よりも成果か。
Posted by ブクログ
元オリンピック選手の著者が説く、リーダーシップ論。ぐいぐいひっぱるアタッカー型のリーダーと違って、セッター型のリーダーは周囲とのコミュニケーションを大事にし、みんなの長所を見つけていかしていくという。
一度挫折の経験があるからこそ培われた本当の強さ、繊細さ、粘り強さを兼ね備えた著者は、理想的なリーダーだったのだろうな。バレーボールの一戦一戦のドラマの部分も、もっと読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
尊敬はさせるものではなくされるもの。
セッター、会社員、挫折を経験している竹内選手ならではの広い視野を感じることができた。
特に二千年のシドニーオリンピック予選の話は当時の絶望を感じて手に汗を握った。
ロンドンオリンピックに骨折しながら挑んだ執念も凄まじい。
その後毎日大阪から北九州日まで通った一柳監督は本当にすごい。
Posted by ブクログ
あらためて読み返すと、随分タメになることが書いてあります。
スパイカーからセッターに転向したのは大学入学後ですが、転向後何年も経ってから、自分のトスでスパイカーが決めてくれることが快感になりました。
人と人をつなぐ技術をこれからも大切にしたい。
Posted by ブクログ
竹下さんの体験に基づいた話なので、わかりやすく、説得感あり。リーダーでなくても、一般的に社会、家庭等でのコミュニケーションに通じることがあり、とても参考になった。
Posted by ブクログ
テレビやインタビューで竹下さんがご自身のことを話すことは少なかったのでとても貴重な裏話が読めてとても良かったです。
上下関係の難しさなどあるだろうとは思っていたけれど、トップクラスの選手でもチームプレーの意味を理解しきれていなかったり、自分本意になってしまうことがあるというのに驚き、少し親近感も湧きました。…どの選手のことだろうと色々考えながら読んでしまいました。オリンピックの裏話も知ることができて良かったです。
アタッカー型リーダーの言及に少しトゲを感じましたが、竹下選手に言われたら何も言えないなぁ。でもアタッカーによるリーダーシップ論も読んでみたい気がしました。
個人的にはセッター思考はバレーボール思考を一番理解し実践しないとならないポジションがセッターであることからくるのかなと思います。
竹下選手は寡黙だし自分に厳しい方で周りにも厳しく、結構有無を言わせない雰囲気があるのかなーと勝手にイメージしていましたが周りに気を配って言葉一つにしてもよく考えて、本当に思慮深くチームを第一考えていた方なのだとわかりました。だからこそオリンピックという舞台でメダルが取れたのだと思いました。
女性への接し方についても女性の組織にいた人ならではの視点で納得するものが多かったです。高校生のスポーツ爽やか青春マンガを読んでもよく、これ、女子じゃ絶対成立しないよなー。とか女子じゃこの爽やかさは描けないだろうなー。もっと泥沼になりそう。とか思ったりします。
でも悪いことばかりじゃなく、そういう泥沼を乗り越えて結束する力もあることも書かれていてその良さもまた頷けるなぁと思います。
竹下選手は黒子だったとおっしゃっていますがこれほど注目された黒子はいないのではないかと思います。黒子に徹しても隠しきれないほど輝き、認められるほどの努力を重ね続け、やりきったと言い切れるだけの努力と結果を残した竹下選手は本当に素晴らしく、強い選手だと思います。
Posted by ブクログ
女子バレーの竹下佳江選手の考え方が分かる。
全日本女子代表でキャプテンをした経験から女性ならではの特性、考え方が書かれていて、男性と女性では違うことが節々で感じられる。
Posted by ブクログ
日本代表セッターが自身の生い立ちとセッターをやっていく上で学んだ処世術を披露する。
この人自体のプレーおよび名前は知らなかったが、たまたま新書コーナーで手に取ってみた。男のチームスポーツ選手はよくこの手のものを書いている気がするが、女性は珍しいと思われる。
著者がセッターをやるにあたっては、エリート競技者の人生を歩んではきたが不本意ながら身長の問題からやり続けていて、社会人になって暗いからその面白さがわかってきた。セッターはアタッカーのことをよく見てその時その人に応じたトスを上げなくてはならず、自分が出しゃばることは現金であり、観察およびプレーの外も含めたコミュニケーションが重要。