あらすじ
「この世」と「あの世」、「善」と「悪」、「夢」と「うつつ」。両者相見える世界で湧き立つ静かな怪奇を紡いだ異色のショート・ホラー24作を収録。いつの世も、げに恐ろしきは、人の業なり…。
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Posted by ブクログ
「説明不能なのに『わかる』、ニッポンの怪異」
江戸から現代まで、様々な時代を舞台とした、1編6ページのホラー・ショートショート集。ここで描かれるのは、たとえるなら「日陰の大きな石を裏返したところ」のような、じっとりと冷たく湿った恐怖です。派手でわかりやすい演出も、複雑な物語も、話によっては明確なオチすらない。でも、その静かな不気味さが妙にクセになる! 4コマエッセイの中でもたびたび怖い話、不思議な物事に対しての関心を語ってきた作者が満を持して? 挑んだ新境地ですが、本作はホラー漫画の中でも、間違いなく唯一無二の存在感を持っています。どこか落語的な雰囲気も含めて、非常に「日本」を感じさせる一冊。(鈴木史恵)