あらすじ
残忍な王と身代わり妃の中華ラブコメ!
芝居小屋の娘、瑶蘭は、弟の学費を稼ぐため、病弱な貴族の娘の身代わりを引き受ける。
ところがそれは「墓掘り王」の異名を持つ、残忍な王の妃の身代わりだった!
即座に王から見抜かれたものの、王の密偵になる条件で見逃される。
表面は妃として振る舞いつつ、王宮に潜伏しているという邪教の教祖の正体を探りはじめる瑶蘭。瑶蘭は、王と共に過ごすうち、その不器用な優しさに気がつき惹かれていく。
一方、「密偵として役目を終えたあとはこの女を始末しなければ」と思いつつ、王もまた瑶蘭に対し今まで知らなかった感情を抱きはじめていた。
そんな中、邪教の魔の手が、ついに瑶蘭にのびて…!?
跳ねっ返り娘と不器用王のちぐはぐ中華ラブコメ!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
よかったです
思っていたよりも良かったです。王様とイチャイチャする場面もありましたし、大立周りのカッコいい場面もありましたし。ただ最後、瑶蘭の為とはいえ二人一緒に…というのは強引すぎやしませんかね?貸し借り無し、プラマイゼロになりました?
Posted by ブクログ
芝居小屋で働く娘、瑶蘭はお金を稼ぐために貴族の娘の身代わりを引き受けることに。けれど身代わり先は悪名高い「墓掘り王」の妃だった。有能な王にすぐに正体を見破られるも、さらに好条件を提示され王の密偵となることに。王宮内に巣食う邪教の秘密を探るうちに瑶蘭に魔の手が…。
とにかく肉うどんが食べたくなった(笑)あと、仲良くなっていく瑶蘭と王様の掛け合いが軽快に進んでいくのでテンポよく読めた。なかなか素直になれない不器用で寂しい王様が、裏表のない素直で明るく優しい瑶蘭に癒されていくのが良かったな。ラストは事件も解決して王様も格好よくキメてくれるし、甘々な展開もあったのでなかなか良かったです。
Posted by ブクログ
主人公ヒロインは、旅芸人の瑶蘭(ようらん)。
元気いっぱいの彼女は、弟を思う気持ちから、ある身代わりの仕事を引き受けますが、そこから「墓掘り王」と悪名高い王と関わりを持つことに…。
が、実は王は、彼女の目から見れば不器用だけれど優しい人なのでした。
中国を舞台としたライトノベルですが、瑶蘭を守ると決めた王の、一見愛想が悪くて不器用だけれど、何と立派で凛々しいことでしょうか。それが王様というギャップが、この小説の意外なところであり面白みでもあります。
そして後半、元気いっぱいのヒロインが頑張ってきたことがやっと報われたという感じがして、ホッとします。
総体的な内容はラブコメの王道を行くとも言えるもので、安心して読めます。挿絵も、中国王朝華やかなりし時代をよく表わしており、ビジュアルイメージ豊かに楽しめます。
文字数も多めで、ライトノベルというジャンルでは読み応えがあります。瑶蘭と王が肉うどんを食べるシーンはほっこりしますね。