【感想・ネタバレ】忠誠の代償 ~聖なる絆~のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人と聖獣とが絆を結ぶことにより、魔獣の侵攻から人々を守っている世界。
主人公の第四皇子ヴァルクートは、本来であればもっとも強い力を持つ金位(インペリアル)の聖獣と絆を結ぶはずだったが、兄である皇太子に疎まれ辺境に送られることとなり、そこで野良聖獣の繭卵を見つけ、絆を結びキリハと名づける。
不思議なことにキリハは通常の聖獣の位のいずれにも当てはまらない黒色で、最も弱いとされる赤位(ロイツ)よりも低い力しか有していなかった。
ヴァルクートは兄の死により王宮に戻ることとなるが、皇子でありながら低位の聖獣と絆を結んでしまった彼は、宮廷で微妙な立場になる。辺境では自分の地位を実感しなかった無邪気なキリハも、次第に自分がヴァルクートと釣り合わないことに気づき始める。
そして魔獣の襲来する季節が訪れ、戦場に向かうことになるが――

人と人外の、運命に結ばれた、なにものにも代えがたい絆。
ファンタジーだからこその説得力。こういう話は大好きです。
聖獣たちは普段は耳尻尾の生えた人間の姿をしているのだけれど、普通サイズの獣に似た姿にもなるし、そして戦いにおいては、絆の相手である騎士を乗せて戦うことのできる大きな獣の姿を取る。
共に命を預けて戦う相手だから、お互いへの絆はより深まる。

が、読んでる間ずっと「テメレア戦記」が脳裏にチラチラしてた。
「テメレア戦記」の竜と人の絆をそのままファンタジーBLに持ち込んだ感じ。主人公が偶然人外を拾って育てるところとか、人と人外の絆の深さなんて、まさにそのまま。

とはいえ世界観もストーリーも全然違う。
この作家のファンタジーBLは、いつもよく練りこまれているものの、「受の子がひどい目にあって攻とすれ違ってボロボロになり散々苦しんだ末にようやく結ばれ救われる」みたいな話が多いのだけど、この話は受の子がそこまで痛い目に遭うこともなければ、極限まで追い詰められることもなく、あんまり不安がない。
恋愛、に到達するまで時間をかけて、お互い信頼しあい、愛しあっている。
すれ違いはあるのだけど、痴話喧嘩の範疇。

文章も堅実だし、ファンタジーとしての世界設定がしっかりできているので、安心して読めた。
ただ、受の子が子供で育つのに時間がかかった上、半分親子のような愛情で結ばれていて、「一緒にいるだけで幸せ」みたいな二人なので、エロは控えめでほとんどない。
エロじゃなくて、設定とストーリーを楽しむファンタジーBL。

とりあえず、「テメレア戦記」で萌えてよからぬ妄想した人は、読んでみるといいんじゃないかと思った。

0
2011年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誓約の代償の後に拝読してまったので。
ギルレリウスに心持ってかれた後だったもので、リュセランの本当の絆であったはずのヴァルクートにちっとも感情が入らず・・・
対の絆である繭卵を奪われるけど、聖獣の総意をもって現れるキリハと対の絆となるし・・ねぇ・・・w
ギルレリウスとリュセランに比べたら順風満帆に思えてしまうアタクシはギル推しなのです(笑)
ヴァルクートは今後の対の絆や世界を変える役割を担うので、シリーズの要的存在ですね・・・

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2021年02月07日

ネタバレ 購入済み

シリーズ1作目

順番を間違えて
「奪還」を先に読んでしまったため、
ネタバレしてましたがとてもおもしろかったです。
見下されていたのに、一気にインペリアルに!
と清々するのも理由の1つでしょうか。

順番に代償シリーズを読んでいきます!

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2020年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

代償シリーズ

1巻:本作
2巻:誓約の代償 ~贖罪の絆~
以下続刊(2012.05現在)

2巻と時間軸が並行しているので、併せて読むと世界観が広がってオススメです。

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2012年05月04日

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