あらすじ
中学三年の春、空(あける)の父は再婚した。義妹となった橡子(しょうこ)は、その美貌と、けっして制服を着ないという点で際立った少女であった…「橡(つるばみ)」ほか稀代のストーリーテラーが贈る極上短編集。
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Posted by ブクログ
アインシュタインが、子どもに核を渡す話があって、これって、今の時代の方が、より切実な現実になっているよなぁと思う。
1番印象に残っているのは、「橡」。
でも、今回、改めて読んで、はじめて、空が通学の電車の中で自分の相手を見つけていたことを発見しました。
これは、ストレートに、出会ってくっつくような話しかしらない子どもには、絶対わからんわ。
恋愛には、ふっと何かのきっかけがあって、わきあがってできる想いと、見つめているうちに気づく想いがあって、そのかきわけや、境目をかくのが、吉野朔実はとてもうまい。
もしかすると、この人は短編の方が繊細かも。