【感想・ネタバレ】アヴェ・マリアのヴァイオリンのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終えた後、胸がいっぱいになってたくさん泣いた。
言語化できないくらいの衝撃と感情だった。

『聖書に「神は言葉なり」と言う節があります。
言葉は「音」なのです。荒々しく汚い「音は人の心を荒々しく汚くしますし、優しく澄んだ「音」は人の心に優しさと平穏を届けます。同じように言葉もそうです。慈愛のある言葉は人を助け、慈愛のない言葉は人の尊厳を容赦なく傷つけてしまいます。』

『また、平和であることが個々の幸せに即、繋がらないことを、この物語を通じて感じられたことでしょう。同じ環境下で助け合う仲間がいて、自分が必要とされている時、個々のレベルではある意味幸せだったり、平和であっても、孤独で自分はこの世になんの価値もないと思っているとするならば、戦争とか平和の意味などは、その人にとっては無意味なものと化してしまうのです。』

0
2023年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画「戦場のピアニスト」を見ていたので
読んでいると、ユダヤ人迫害の様子が
ありありと映像で目に浮かび
あまりの残酷さに怖くてしかたがなかった。

なんでこんなひどいことが起こり得たんだろうか。

「勇者たちへの伝言 いつの日か来た道」の著者
増山実さんが
「フィクションだからこそ、
ノンフィクションよりも事実を語れることもある」
と、以前おっしゃっていたことを思い出した。

小説を通して、知らなかった事実を知る。
さらにネットで当時のことを調べると
ひどすぎる人体実験のことも書かれていて
気分が悪くなった。

こんなにも悲惨な出来事を
あまりにも知らな過ぎた。

この本を読めて本当に良かったと思う。


今も人が人を殺すという残酷なことが起こっている。

平和な立場から、戦争がなくなることを願う。

けど、きっと戦ってる人たちには戦う理由があるんだ。

私も、すべてを奪われ、奪い合わなければ生き延びられない状態で
ただ死を待つことなんてできないのかもしれない。


優遇を受け、憎まれ、羨まれ
仲間の死にゆく隣で、生き延びている音楽隊のような場所に
私はいるのかもしれない。

私たちが世界にある多くの豊かさを所有しているつけが
戦争をしている人たちに回されてるんじゃないのか。

平和な立場にいながら
戦争がなくなることを願ってるだけだなんて
おこがましいことなのかもしれない。

私はあまりにも無知だ。

もっと、世界で起こってる悲惨な出来事に
目を向けていかなきゃいけないのかもしれない。

知ったら・・・
私にできることは何かあるんだろうか。
自分が無力である重さを感じる。

この本を読んで
平和に生きている幸せと
誰かの犠牲の上に生きているんじゃないかという
重さを感じた。

0
2016年08月12日

「小説」ランキング