あらすじ
フランス発、笑って泣ける怒濤のコメディ!
ハンサムな航空管制官レオは、オルリー市街の理髪店で髪をカットされながら、理髪師の老人を相手に語りはじめた。レオによると、アイスランドで起きた火山噴火の影響でヨーロッパ中の空港が閉鎖された日、プロヴィダンスという名の美女が勤務先の空港管制塔に突然現れた。なぜかビキニ姿の彼女は、「モロッコの病院にいる娘の容態が悪化したので会いに行きたい。いますぐ離陸許可を出してもらいたい」と訴えたという…。
デビュー作『IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅』がフランスでベストセラーとなり、衝撃のデビューを飾った驚異の新人ロマン・プエルトラス。彼の第2作は、前作同様、炸裂するだじゃれやきわどいジョークにおなかを抱えて笑わせられ、気づくとほろりとさせられている怒濤のコメディ。深刻な話こそ笑い飛ばしてしまえ、という著者の挑戦的な試みに、あなたもきっとハマるはず!?
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Posted by ブクログ
フランスの床屋にやってきた空港管制官が話し始めた。空港にビキニのプロヴィダンス・デュポアがやってきて「これから飛ぶから離陸許可がほしい」。プロヴィダンスはモロッコで重病でずっと入院している少女ザヘラを引き取り、フランスで手術を受ける予定だった。プロヴィダンスは、飛行機を使わずに自ら飛ぶと言う。
『IKEAのタンス』の作家の2作目。管制官の伝聞から何が起こっているのかよくわからないまま進んでいき、結構速いうちに「はい、おわり」と終わろうとして、おいおいおい、となる。
プロヴィダンスは火山の爆発で飛ばない飛行機に苛立ち、パリ中を走り回って飛行術を習得するために奔走する。『IKEAのタンス』と同様に、昔ながらの冒険活劇に、フランスの国柄なのか、この作家独特なのかわからんが、章が始まってしばらくのデタラメの羅列を意味がわからなくてもなんとなく楽しむというタイプの話。
ただまあ、前作に比べると途中で展開がネタが切れた感じで、無理やりバッサと切ってみたりするし、最後に至ってはすべてをひっくり返すあたりはいかがなものか。
まあ、こういうデタラメを書ける日本の作家って意外に少ないし、そもそも編集が許さないんだろうなというところは残念だが、普通に2作目の呪縛のようなものに引っかかってしまっているので、3作目以降に期待したい。しかし、もう翻訳は全然出せない時代になったっぽいからもう無理かも。