【感想・ネタバレ】カウンセリング心理学入門のレビュー

あらすじ

「カウンセリング」ということばが日常的に使われるようになった。ここでいうカウンセリングとは、人生問題の相談にのる相談活動、もしくは援助活動全般をさしている。たとえば法律相談、育児相談、健康相談、結婚相談、職業相談、留学相談、心理相談などが含まれる。 これらの相談活動の一貫した原理・技法・理論等を研究・開発するのが「カウンセリング心理学」で、その成果は今や専門のカウンセラーのみならず、企業の管理職、教育に携わる親や先生、患者と接するナースなど、あらゆる職業の人々に幅広く活用されている。 本書は、カウンセリングに関心のある方々に、カウンセリングという援助活動を支えているカウンセリング心理学の概要と実践法を易しく説いた、初の入門書である。職場や学校、家庭など、あらゆる場で生じる人間関係の悩みに、また現代人の抱える心の渇き・閉塞感に、どう応えうるか。ますますニーズの高まる心理学への格好の手引き。

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Posted by ブクログ

キャリアコンサルタントの資格取得中に参考図書の一つとして読みました。資格の学習をしながら、心理学についても興味があった私にとって良い参考図書になりました。本書で一番印象に残った一文を紹介します。

以下抜粋です
心理学者は心ということばを使いたがらない。心は漠としてとらえどころがないので測定しにくいからである。思考や感情、行動というのは心より具体的だから測定の対象になる。そこで思考・感情・行動を総称して「反応(レスポンス)」といっている。日常語で言う「心」とは心理学でいう「反応」のことである。
ここまで

心理学とは、なんだかつかみどころがない学問という印象を持っていた私に、心理学を学ぶ手がかりのような一文に出会えた気持ちになりました。

0
2025年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

[ 内容 ]
「カウンセリング」ということばが日常的に使われるようになった。
ここでいうカウンセリングとは、人生問題の相談にのる相談活動、もしくは援助活動全般をさしている。
そして、「カウンセリング心理学」とは、あらゆる人間関係を対象とするカウンセリング活動を研究する心理学で、その成果は、今や専門のカウンセラーのみならず、企業の管理職、教育に携わる親や先生、患者と接するナースなど、あらゆる職業の人々に幅広く活用されている。
本書はその概要と実践法を易しく説いた、初の入門書。

[ 目次 ]
プロローグ 私はなぜカウンセリング心理学の道に進んだか(教師を志すまで;陸幼教育が原点だった;教育学への失望が転機に ほか)
第1部 カウンセリング心理学とはどのようなものか(隣接領域との相異;カウンセリングとカウンセリング心理学;カウンセリング心理学と臨床心理学 ほか)
第2部 カウンセリング心理学の実践法(職場―部下を育てる;教育―子どもの心を育てる;家庭―結婚を育てる ほか)
第3部 カウンセリング心理学を学ぶとはどういうことか(カウンセリング理論;カウンセリング技法;社会・文化的観点 ほか)
エピローグ 日本におけるカウンセリング心理学の課題

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

1
2011年04月23日

Posted by ブクログ

人間関係で悩みやすい人はこの本の第2部に目を通すのをオススメする。
(本全体としては、カウンセリング心理学を学ばれる方向けの内容となっている)

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2019年05月16日

Posted by ブクログ

文字通りカウンセリングの入門書。

といってもカウンセリングの実態について詳しく踏み込んでいるわけではないので、あくまでカウンセリングに興味のある人向けという感じ。

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2018年07月02日

Posted by ブクログ

カウンセリングとカウンセリング心理学の違い、さらに臨床心理学やサイコセラピーとの違いなどをまず丁寧に棲み分けさせている。

新書なので、あくまで入り口に立たせてもらう、という感じだが、ところどころ、具体的、現実的な記述の中で、ハッとさせられるものがある。

臨床心理学の中に全てくくられてしまいがちな日本の「カウンセラー」観を少し斜めから見ることが出来ます。

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2012年03月13日

Posted by ブクログ

カウンセリング心理学とは
・実践と研究の両側面を持っている。
・プラグマティズムの色が強い。
・inter_personalな部分が強い。
・健常者向けで予防・開発的なところが多い。

職場編
・アイデンティティを明確化する。
・そのためには定型行動と行動様式の共有が役立つ。
・アイアムオーケーの気持ちで自己開示していく。
・スーパービジョンする=ハウツーを丁寧に指導する。

・思考、行動、感情の反応の仕方を教える。

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2011年05月31日

Posted by ブクログ

心理学面白い。というわけで、つらつら感想。

自分の心から出した答えと同じようなことも書いてある。
じゃあ、長い時間かけて出したの意味ないじゃんと思いがちだけど、
自分の心の中から答えを見つけたことは意味があると思う。うん。

行動し続けると、その行動が無意識化まで落ちてくるって
思ってたんだけど、そのことも書いてあった。

朱に交われば、赤くなる。
これも、最もだなぁって最近思った。
どんなに取り繕ってたり、隠したりしていても、
交友関係を見れば、人間性が見えてくるんだな。
同じような傾向の人と付き合っている人は、
本人も同じような傾向にあると自分も思う。

自分になくて、欲しいものを持っている人と
付き合うといいってことですね。まあ、当たり前だが。

逆にいうと、自分が嫌だと思っていても、
一緒にいると知らず知らずのうちにうつる訳ですよ。

だから例えば、自分の痛みを知っている人が、
他人の痛みを感じようとするとは限らないってことだわな。
まあ、どっちに転ぶかは本人のパーソナリティの問題だろうけど。

俺はあんまり他人の影響を受けないんだよな。
本質的な部分だけだけど。最近はさらに境界がしっかりしてきた。

でも何かしゃべり方とかはうつってることあるし、
それでふと思い出してウツったりすることもあるなー(笑

となると、実は本質的な部分も移り易いのかもしれない。
どうなんだろうー。違う気がするけど、思い込みかも。

話しそれた。

で、この本確かに入門的にはいいね。
どんな心理学があるのかが分かる。

ただ、俺の知りたい実践的な例とかはほとんど載ってないかな。

特に後半のほうは、俺的には物足りなかった。
前半(この人の半生)は面白い。
中間のあたりの話も面白い。いんたれすてぃんぐ。

また、もう一度読んでみよー。

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2010年08月14日

Posted by ブクログ

カウンセリング心理学の定義から心の持ち様まで丁寧に書かれた本。「家庭も職場だと思え」と書かれたくだりは大変にショックだった。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

まさにタイトル通りの内容であり各論はより詳しい書籍を参照するよう即される。
複雑化していく社会に適応していくために、心理カウンセリングのニーズはますます高まると解説する。

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2016年09月24日

Posted by ブクログ

臨床心理学とカウンセリング心理学の違い。前者がcure治療的療法、後者はcare予防、開発的療法。
また、前者が科学で、後者はアートだと著者は述べている。

中々に面白い。

最初は軍隊上がりの権威主義的なものを感じたが、読んで行くうちに何だか随分と頷いてしまった。

文章にも人柄が現れるのだろうか
凄く柔らかい印象を受けた。気の良いお爺ちゃんのような。小説でもないのに不思議な感覚でした。

ゆとり教育の負の遺産は、この一冊で賄える気がしました。

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2013年03月18日

Posted by ブクログ

臨床心理学は病理的なパーソナリティを主たる対象に、カウンセリング心理学は健常者を主たる対象にする。のであるが「主たる」というところがミソで、このあいだが難しく、勉強を始めてからのずっと課題になっている。例えば職場の問題においてははずすことのできないモチベーションなんかを考えると健常から病理への連続性は疑いえないように思える。もうひとつは個と社会の問題で、これも二項軸では捉えきれない。結局のところ理論中心ではなく、来談者中心であるためには5W1Hの現場の知に帰することになるのだろうか。そのための知識体系ということ。

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

題名にある「カウンセリング心理学」は、学術分野のひとつだということを、この本で初めて知りました。
カウンセラーは、どういう勉強をしてカウンセラーになるべきなのか?ということが、よくわかりました。
同時に、カウンセリングをすることのあるすべての方々・・・教師とか会社の上司とか親とか・・・が、すべてこういう方面を理解して相談に乗れるとよいと思いました。これは今後の社会の課題になると思います。この分野は、これからもっとメジャーになっていく必然があると思いました。

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2009年10月04日

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