【感想・ネタバレ】姉のおなかをふくらませるのは僕 3のレビュー

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Posted by ブクログ

今巻も、心を膨らませて貰った
料理がどれも美味しそうってのは大きいけど、姉弟のイチャイチャ(笑)を軸にしたコメディチックで、時に真面目なストーリーが読み手をグッと引き込んでくる。一瞬でも隙を見せたら、大技でブン投げられた上に、関節を極められて、こっちはタップするしかない
握力が強い食系の漫画は多いが、その中でも、この『姉のおなかをふくらませるのは僕』は結構、上位ランカーだろう
下手すれば、暴走しかねないストーリーの力強さを支えているのは、先にも述べたように料理だが、それと同じくらい、強固な土台となっているのは絵柄だろう
作画を担当している恩田チロは、『女子かう生』の若井ケンに劣らぬくらい、女子高校生をエロくないけどエロく描ける名手だ
眼福もののオッパイを揺らしながら、女子高校生が作る料理の美味さは、一流のシェフが作ったものの三割増しだろう
しかも、この作品で料理の腕を揮うのは、女子高校生だけじゃなく、垂涎必至のショタも、だ
坂井先生、どの層のマニアにも受けるよう、キャラを練ってるなぁ
この(3)は開く前から、読み手を楽しませてくれた
ヒロインの京子が使っているエプロン、これ、実際にありそうだよなぁ。仮になくても、作って売り出したら、それなりの売り上げは出しそう
当然、中身もイイ。何度も言ってしまうが、ストーリーの質が高いと、一気に読める
基本的な舞台が、市川姉弟の家の台所なので、食材は普通に店頭で買えるもの、料理の腕も基本をある程度まで修めていれば、作中の料理を再現できそう
そんな料理って点でお勧めを選ぶなら、私は麻婆ナスパスタ&ホイコーローパスタの第十七話。パスタに麻婆ナスや回鍋肉を乗せるってアイデアは、定番すぎて、逆に思いつきもしなかったなぁ。どちらかっつーと、男の料理?また、京子と忍が一つの布団の中で仲睦まじくしているシーンがあるのもイイ
ストーリー面で選ぶなら、アダルト組の過去が描かれている、第18話「市川家の雑煮」だ。この手の、明るさと重さが両立してる話が、巻の中にあると存在感が違ってくる気がする
面白い、っつーより、巧いな、と感じたのは、第19話「みぞれ鍋」だった。兄貴をとことん、ダメ人間に描く事で、健気な妹ちゃんの成長を際立たせている
このクズ兄貴の再登場を心から望む訳じゃないが、もし、その機会を先生に与えられたなら、せめて、痩せてこい、って話だな。更に要求するなら、バイトでも構わないから、何らかの職に就け、だ
妹がこんだけ成長したんだから、兄貴として自分も一皮剥けなければ、恥ずかしいぞ。家族の期待に応えられなきゃ生きている意味がない、と言う訳じゃないが、家族に存在を恥ずかしいと思われるような生き方を変える努力もせずに続けていると、男の価値は下がり続けるだけだぜ
この台詞を引用に選んだのは、凄味、と表現しても大袈裟じゃない重みで肌が粟立ったので。短くとも、濃ゆい人生を送っている人間が口にした、チカラあるコトバは読み手の心を遠慮なしで打ってくる。地獄を見た人間の強さは、一味違うか

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2016年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

京子と忍を中心にしつつもほぼサブキャラクターだけで回すエピソードも出して十分楽しませてくれるの、サイコーですなあ。豚バラ肉と白菜のミルフィーユみぞれ鍋食べた過ぎる。

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2016年09月24日

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