【感想・ネタバレ】皇女殿下の婚礼のレビュー

あらすじ

砂漠の領主の人質花嫁となった皇女の恋!

皇女という身分にありながら、触れた者の心を読むことができる異能の左手を持つために、周囲の人々から恐れられ、避けられてきたラティーファ。
激しい政権争いの末、皇帝に即位した異母兄アデルに命令されて、ラティーファは砂漠の僻地で領主をつとめるファイザルに嫁ぐことに。
いままで人目を忍ぶように生きてきたが、ようやくこの政略結婚で国の役に立つことができる、と喜ぶラティーファ。だが、胸をドキドキさせながら迎えた初夜、寝室に現れたファイザルは、ラティーファに鋭い剣を突きつけてきた!!
即位後、暴君と化したアデルがハレムに集めた妃たちは、実質的に人質として扱われており、その妃の中にファイザルの妹がいるという。
「もし妃が命を落すようなことになれば、俺はあなたを殺します」――冷たく告げるファイザルは、ラティーファに慇懃無礼な態度をとりつづけるが、その異能を忌むような態度はみせない。ラティーファは、自分の左手を恐れないファイザルが気になりはじめて…!?
ドラマチック・アラビアンロマンス!

※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とても好感の持てるお話でした。
この作家さんの作品はデビュー作を読んだことがあり、そのときも同じようなことを感じました。
キャラの好感度が高いのもはむろんですが、作品全体に流れる中に書いた人のモノの考え方や見方がよく現れていて、そういうものが私は好きです。

ただ、正直にいえば、今回の作品は最初に読んだデビュー作のような迫力はあまり感じられませんでした。あのときはただただ圧倒される思いでした。
そのせいかどうか、ラストの方で読むのが止まってしまったこともあり―。その点、ちょっと前回よりは物足りなさを感じてしまいました。

ただ、全体を通じて、やはり、この作家さんの考え方、それから作風もは好きだなぁと感じました。
この物語りのヒーローと降嫁した皇女さまであるヒロイン、どちらも不器用で微笑ましいカップルです。何となく韓流時代劇「シンイ」の二人を思い出してしまったのは、どちらのカップルも正義感が強くて心優しい不器用な恋人たちだったからかもしれません。

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2016年05月04日

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