【感想・ネタバレ】戦略マップ [復刻版]―バランスト・スコアカードによる戦略策定・実行フレームワークのレビュー

あらすじ

1枚の地図に集約するから、優れた戦略が見えてくる!
組織の「無形の資産(インタンジブルズ)」を可視化し、
企業価値を創造するプロセスを「見える化」

本書はバランスト・スコアカードの生みの親である、ロバート・S・キャプランとデビッド・ノートンによる戦略マップの解説書である。解説書といっても、理論を述べただけではなく、20社以上のケースもあわせて紹介している。

戦略マップとはバランスト・スコアカードの4つの視点(財務の視点、顧客の視点、内部プロセスの視点、学習と成長の視点)から定められた組織の戦略目標それぞれの関係を明らかにするものである。戦略目標間の因果関係が示され、1枚のロードマップとして戦略の全体像が示され、現場へ戦略を落とし込むツールとなる。

戦略マップの意義は大きく3つある。
ひとつは、戦略策定に有効に活用できること。
2つめは、策定された戦略を成功裏に実行していくかに活用できること。
3つめは、企業がもつ「無形の資産(インタンジブルズ)」がどのように企業価値を創造するかを見える化すること。

この3つ以外にも経営革新、IT投資の評価、内部監査方法の改善、IR、経営品質向上などにも貢献する。

本書は2005年に刊行された『戦略マップ』の復刻版。復刻版を機に、翻訳を全面的に見直し、訳注も追加することで読みやすくなっている。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

財務指標に頼りすぎたマネジメントは、危険だが、代案はあるだろうか。

その答えの一つが、戦略マップである。

かなり複雑なので、運用は難しいが、考え方としでは、褒めてしまうやろーと叫びたくたる。

特に、戦略パターンと関連させた戦略マップの作成パターンは、秀逸。

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2018年08月27日

Posted by ブクログ

戦略マップの書き方や指南はほとんどないが、背景にある原則や作成すること意義は充分に理解できる。
事例がふんだんで、各章にコーナーがあるにも関わらず、本文でも事例に寄り道する。このせいでやや読みづらい。また、内容が具体的でないのが、それでいいのか秘匿義務なのか、実践しようとするにはやや拠り所がない。
それでもバイブルとしての価値は充分に感じる。

0
2021年02月26日

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