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Posted by ブクログ
(2016.08.14)
青春映画の監督、三木孝浩監督。
「青春」と「田舎」をテーマにした数々の作品。青春は壊れやすいから価値がある。誰もが心の中に持っているが、ふたをしている「傷」。そこを切なく、鮮やかにえぐる三木監督の映画。そのような観点から「永遠なるもの」を描き出す監督としての人生である。こと、青春の「出口にある光」のようなもの、これは、阿弥陀如来の「救い」に通ずる面がある。
「文学」が描き出したものの先に「宗教的なもの」があるという発言も見られ、「人間とは何か」という普遍的なテーマを思い描いた。
前世は、文豪「宮沢賢治」である。納得。芝居によってつくられたものは「嘘」かもしれないが、そこに観客の共感を得られたならば、それが真実になりうると称する。なるほど、ファンタジーの世界を見事に描き切った宮沢賢治の言いそうなことである。