あらすじ
断捨離やシンプルライフがすっかり定着した感がありますが、一方で、そもそも生活の楽しみとは何か? 豊かな人生とは何か? と考えたときに、必ずしもすべての無駄を排除することがそれにつながらないのではと考える人も出てきていらっしゃるように思います。
生活がシンプルであればあるほど、持つものが少なければ少ないほど、何を使うのか、何を身の回りに置くのか、何を身につけるのかが大事になってきます。
できればそれは、上質なものであってほしい。
なぜなら、物は、それを使う人を育てるからです。
上質な物、それによって構成される空間、服、すべてが、それに関わる人を上質にします。
上質とは、丁寧に扱われることを前提としていることであり、それが、品格と美しさの基本だからです。
本書では、インテリアアーキテクトの著者が、上質なものの本質を説きつつ、住まい、食生活、衣服、時間の使い方と、生活と人生全体そのものを上質な美しいものにしていく方法を簡潔に語ります。
『上質生活』新装改訂増補版
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
定期的に読みたくなるシンプルライフもの。前半の物の持ち方については共感するし、参考にしたい部分多くあった。
ただ、前半に関してこの本の基本スタンスは、物を絞ってそこにお金をかける、のように読めた。手当り次第に高価なものを買わない、というところまでは同意だが、物を絞ってさらに高価なものでなくても豊かな暮らしができるんだよ、と言って欲しかったが、この本はタイトルにもある通り「上質な」暮らしには高価なものが必要か。清貧とは少し違う。
後半の人物についての部分は例が古臭いと思った。
Posted by ブクログ
最初は上質な物を持つ話かと思いましたが、読み進めていくにつれて人間の質に問いかけていく内容でした。どれも頷ける物が多く、自分を探すよりも自分を作り上げる方が早いということに気づきました。
内容は他の本でも触れられていることが多いですが、こういった本に触れた時は改めて己の質を正す良いきっかけになると思います。
Posted by ブクログ
似たような本はいくらでもあるから新しい知識と好奇心で読むのを目的にするのはお勧めしない。ただ、こういう本を読むたびに自分の生活を省みるきっかけになるから、生活を振り返りたい、仕切り直したいというときにとてもオススメ。
Posted by ブクログ
料理研究家の髙木ゑみ先生がおススメしてくれたので読んでみました。
正直、わざわざ本にするほどの内容ではないな、というのが第一印象でしたが、それではおススメしてくれたゑみ先生に申し訳ない(笑)
先生好きなんで。。
ってことで、一応私が受け取った上質は以下の通りです。まとめてみました☆
どのような職業、年代であっても必要なことは健康とよい感性であり、それを育むのは快適な住まいの空間です。
快適さとは、気分が良いと言い換えられ、それは美しいことと丁寧なことであり、それが上質です。
上質は手がかかるので、自分の手に負える量だけ持つことで感性を磨き、気分の良さを味わって疲れを癒し、健康を維持しましょう。
また、上質な生活とは多くの時間を文化的な時間に使う生活のことで、言い換えれば感性を磨く生活のことです。高い感性があれば、美しく贅沢に生きられます。
感性を磨くには、美しいものをたくさん見ること。名画やオペラだけではなく、自然の中にも美しさはあることに気づきましょう。
とりあえず、窓ふきかな。ピカピカな窓は確かに気分がいい。