あらすじ
『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』からスタートした養成講座シリーズの10冊目!
本書のテーマは「発想力」です。シリーズ第1冊目では「発見力」でしたが、「発想力」との違いをひとことでいえば、それはインプットとアウトプットの違いということになります。
「発見力」が、「どう見るか」というインプットの能力であるのに対し、「発想力」は、インプットをベースにしながら、どうアウトプットするかという力です。
ビジネスマンには、「発想力」が非常に重要です。アウトプット(結果・実績)によって評価されるのがビジネスの世界なので、アイデアをなんらかの成果物(レポート・企画書・商品・サービスなど)としてアウトプットしなければなりません。しかも、そのアウトプットを見た人が「すごい!」と思うようなものでなければ、十分な評価も、リターンもありません。そのためにはそのアイデアをいかに思いつくかが重要となります。それが、「発想力」です。
他の人が思いつかないようなアイデアを思いつき、そしてそれを実際のアウトプットに変えていく力。もっといえば、単なるアイデアではなく、他者と違うユニークさを持ち、さらには、実行可能な具体性も持つ力が必要です。つまり、「発想力」とは、ユニークでかつ実行可能なアイデアを編み出す力なのです。
そう、成功するアイデアを生む力が「発想力」なのです。
論理的思考力であれば、勉強して練習すればかなり身につけることができます。しかし、「発想力」は、創造力やセンスのようなもので、生まれつき、もしくは、若いうちに決まってしまうもので、なかなか鍛えるのはむずかしい、と考えられがちです。
確かに、いつもユニークなことを思いつく発想力豊かな人もいれば、いつも杓子定規な考え方をする頭の硬い人もいます。けれども、「発想力」というのも「発見力」同様、訓練である程度鍛えることができるものなのです。そして、鍛えられる程度のものは、だれもが鍛え、身につけていくべきだと思います。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
発想力はアウトプット 発見力がインプット
アウトプットのみ評価される
多面的に見る
到達点をイメージし、それにむけ発想する。
ずっと黙ってたら発想力、思考力は落ちる
知識は覚えるのではなく自分なりに解釈することで頭に入る
Posted by ブクログ
audiobook
ビジネススキルに関するシリーズもの。発想力とは、ユニークでかつ実行可能なアイデアを生み出す力とし、そもそもどうやって発想は生まれるか、どうやって発想力を鍛えたらよいか、について書かれている。
やはり引き出しを増やすことが重要で、出口さんの言う人・本・旅と基本的に言ってることは一緒。
近著でシリーズ全てをまとめた「ビジネス力」養成大全という本も出ているらしく、一度読んで自分に足りない力・もっと伸ばしたい力を考えるきっかけにしてみたい。
Posted by ブクログ
インプットを増やすことが重要、いろんな経験をしよう!という本。発想するにはそういう環境(考える環境下)に自分を置くことも大事という至極真っ当な本。
Posted by ブクログ
発想力を鍛えるためには原則がたくさんあるけど、ピンときたのは、
必要に迫られることから生まれる
志のあるところに生まれる
ことかな。
あとは全般的に他のシリーズ本の中で言っていることな気がする。
Posted by ブクログ
LAWSONの看板を何度となく見てるはずなのに、どんな絵が書いてあるか、全くわからない。私は、見えているようで、世の中見えていないんだと気付かされた。
この本で少しでも気づける自分になれればいいなと思いました。
Posted by ブクログ
帯が強烈だったのでつい手に取ってしまった本。
帯を外してみますと、白い部分の多い表紙が姿を現しました。
帯がなければ間違いなく売れないでしょうね!
本の見た目の話はさておき、内容についてちょっとだけ言います。
派手な帯にある通り、本書で著者はビジネスマンに必要な「発想力」について説いています。
まず発想力とはユニークかつ実行可能なアイデアを、脳のデータベースから引き出す能力だと定義。
そして効果的な発想のためには、インプット(発見すること)とアウトプット(発見したことを練って、実行可能な形に仕上げること)の双方が必要だと説きます。
したがって発想力を養うには、インプット力とアウトプット力を鍛えなさい、そういうことを述べているわけです。
以上が第1章の内容になっています。
この内容を踏まえて、後続の章では、優れたインプットとアウトプットを行うには、どうすればよいか、具体的な方策が書かれています。
例を挙げると、広い視野を持てば人とは違う意見が生まれる、ひとつのことを真剣に考えると奇抜な意見が生まれる、といった感じです。
つまりビジネスマンに必要とされている発想とは、天才的な閃きでパッと浮かぶものではないということですね。
ここまで見れば勘付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、別に大したことは書いてありません。
筆者は発想力というスキルに対して、お手本的な見解を、丁寧に述べてくださっているのです。
つまり発想力について説いているこの本自体には、大した発想力がない。
そういうことになってしまいますね。
ただ言っていることは間違っていないと思うので、アイデアというものに対する正しい認識を確認するという意味では、良い本だと思います。