あらすじ
煩悩を滅する道をみずから歩み、人々に教え諭したブッダ。出家、悟り、初の説法など生涯の画期となった出来事をたどり、人はいかに生きるべきかを深い慈悲とともに説いたブッダの心を、忠実、平易に伝える。
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Posted by ブクログ
たぶんもう3回以上読んでいる。人間、ブッダについて知りたい方にはお勧めする。宗教としてではなく、生きる哲学としてブッダが確立していった思想体系と、彼の生涯の両方を追うことができる。中村元は初期仏教についての第一人者だろう。仏教としてではなく、自分が生きていく上での指針を与えてくれる書。
ブッダの生涯を記しながら、それだけでなくブッダの教えを主要仏典を紐解きながら紹介しています。どちらかと言うと仏典紹介とその内容解説がメインなので、ブッダの生涯よりもブッダの教え(「仏教の教え」というかは、それらが仏教として成立する以前のブッダの教えといった方がいいのかなと思いました)に主眼が置かれています。
煩悩を無くし悟りを開くという静かな宗教というイメージがありましたが(仏教文化の色濃い日本で生まれ育ってこんな程度の認識しかなくて恥ずかしいですが)、むしろ涅槃に達し楽しく生きることを説いているという点が大切なんですね。
面白く心に残る名著かと思います。
Posted by ブクログ
◯ブッダの生まれから入滅までを、各種経典を参考文献として、通して解説してくれている。その解説は、主に原始仏教を基に展開されており、その視点で仏教を知りたい人には良い本と思う。
◯ただ当然個別のエピソードは経典を読んだ方が詳しい。
また、著者の解説はわかりやすいものの、やはりそのものを読んだ方が自分のイメージの広がり方が違う。
◯著者のwikipediaを今さら確認してみると、影響を受けた人物にブッダが記載されており、それはまぁそうなんだろうけど、それなら世界何万人とそうだし、あえて記載するのもおかしい話だなと思い面白かった。