あらすじ
「俺はできる人間だ」と自分の心をごまかしていないか? 「フォア・ザ・チーム」が逃げ口上に使われていないか? 「休んでいい」と言われるのをどこかで待っていないか? 限界を自分で勝手に決めてはいないか?――成功体験を捨てて、つねに新しいことに挑戦しなければ、第一線では生き残れない。特別なことは必要ないんだ。変わるきっかけはそこらじゅうに転がっているんだから。気づくか気づかないか、それが未来を分ける残酷な境界線……。限界を超えてはじめて到達できる「プロフェッショナル」の境地。プロ野球記録の実働28年目、現役最年長の45歳。それでもなお変化を恐れない強い気持ちは、どこから湧き上がってくるのか? 会社や組織ですらアテにならない難しい時代を生きる私たちに、みずからを活かすための指針を与えてくれる魂の1冊。自惚れない、でも、へこたれない。逆境にいてこそ、むしろギラギラと目を輝かせる男の生き様を見よ!
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Posted by ブクログ
来年の現役続行も決まった工藤投手。1963年生まれで、46歳の最年長プロ野球選手である。才能だけで、ここまで野球を続けることは不可能である。その不可能を可能に変えた何かが、本書のテーマ。さすがに工藤投手。「深イー」の連発であった。
Posted by ブクログ
最近、スポーツ選手が書く書籍ってブームなんですかね。よく書店で目にします。
その中でも、秀逸なのがこの一冊。
「プロとは何か」「気付けよ、青年!」と
自身が直接語りかけてくるような感覚にさえ陥る。
きっと、全て自身のフィルターを通した生の声だからだと思う。
自分自身にカツ!を言ってもらえている気がする。
このレビューを書くにあたり再度読み返したら
新たな発見が・・。
良い本ってこういうものなんですね。
・・って褒めすぎ!?という、そこのあなた!
ぜひ一度手に取ってみて下さい。
スゴイっす。
あー、スゴイっす。
仕事に就いている以上、僕らは「プロ」なんだ。
自分で考えることの重要性。
スゴイっす。
あー、スゴイっす。
Posted by ブクログ
工藤公康投手について知りたくて読書。
著者の自伝のような内容。プロ野球で年20勝を上げ投手も40歳前に引退したり、200勝へ到達しない投手も多くいる厳しい世界。投手なら100勝積
み上げれば一流と認識される中で224勝はすごい数字だと思う。
年間最高勝利数は西武時代の15勝。すご数字はあるが、最多勝のタイトルは1度も取っていない。それでも47歳まで現役を続け、200勝を達成し、
超一流の証である名球会入りを果たした方が大きな価値があると思う。
私の著者のイメージはファンであるダイエーホークス(現ソフトバンクホークス)へ西武ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)から移籍してから
となる。99年の優勝はももちろんそうであるが、その前年98年に福岡へ来てから初めてのAクラス入りの方が印象に強く残っている。
謙虚さが、多くの恩人、援助してくれる人たちを引き寄せ、探究心とハングリー精神が、結果を出す。そんな感想を持つ。
人に聞く前に自分で調べる。
己を知る。過信しない。勘違いしない。
当たり前のようで自らを戒めて続けるのは難しい。
今後の著者の活躍が楽しみとなる。
読書時間:約40分
(12月13日完読)
Posted by ブクログ
タイトルの意味がまるでよく分からなかったのだけれど
先輩が良書だとお勧めしていたので読みました。
著者は有名な野球選手だそうですが全く存じ上げません。
しかし内容は働く人、上を目指す人全員がターゲットとなりえます。
要はみんな「自分に甘い」ということ。
自分に厳しい人のみが生き残れるのだということ。
まぁ言われてみれば当然のことなのです。
当然のことが分かっていても出来ないところに甘さがあるのですが。
特に自分を含めた学生はかなり甘いところがあるので
今のパートタイムの仕事のうちに治していきたいなと思いながら働いております。
共感したところを以下節のタイトルで。
・勘違いから早く脱した人間だけが社会で生き残れる
・限界を自分で勝手に決めてはいないか
・強くなるためだったら嫌われるのも怖くない
・もっていい自尊心、もってはいけないプライド
・人に聞く前に、自分で考えなさい
Posted by ブクログ
野球の技術以前に、社会人としての在り方、教育の仕方について、
分りやすい言葉で理解することができた。
著者が大事にしていることは、繰り返し書かれており、
それらが、自然と頭の中に入ってきた。
すぐに読むことができるし、これからも何度でも読みたい。
自分に迷ったとき、読みたい。
Posted by ブクログ
最近の若い人に向けて、
結構、厳しいことを言っている。
「嫌われてもいいから叱咤激励を」という気持ちで書いたそうである。
実際、「もっと頑張らないと」という気持ちにさせてくれる。
体育会系らしい。もっとたくましい自分になりたい人向け。
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2回読んで新たな発見がある。進化し続けないと勝てない。
Posted by ブクログ
さすがプロで長くやっている人だけあって、言葉が重い。
気づきの大切さを指摘していたのが記憶に残る。
しつこいことを嫌う風潮。これはいつからそうなったのだろう。
相手に嫌われるほど、ストーカーのように一緒について回って、尊敬する人から何かを学び取ろうとする姿勢を肯定されていることが、うれしかった。工藤氏自身も東尾さんについていたからだろう。
少し生意気であったほうがいいって、確かにそうだ。
答えを言わず、アドバイスにとどめることで、考えることをさせる。答えをすぐに知りたがる、答えがあるものだと思っているが、そうではないんだと。
考えることが上達への一歩。鏡越しに右投手の写真を写し、自己流でまねてみる。イチローだって、打球に近づいて打つことで、同じ速度でも体感速度を上げて練習をする。工夫。
工夫が全て。アレンジ能力が、自分を活かすのだと、改めて感じた。
Posted by ブクログ
2011年に引退した工藤選手の著書。
長いこと現役の野球選手だったからこそ見てきたものがある。
そして今後の野球への想いがある。
どうして日本の部活は限られた青春という時間を、それしかやらないシステムなのか。
野球もサッカーもテニスもバスケットも気興味があればやったらいい。
掛け持ちではなくてシーズンで入る部活を変えてもいいと個人的には思います。
色々なことをして能力を開発していってほしい。
これからは運動能力が高い人材を育てていくという意識が必要ではないでしょうか。
だからこそ工藤さんの言うアカデミーができたら本当に素敵だと思う。
そういえば気になっていた俳優さんが工藤さんの息子さんだと知って驚きました。
息子さんも男前ですよね。
Posted by ブクログ
45歳を過ぎても現役で投げ続けた工藤公康が、現役時代に綴った一冊。
予想通り、自己鍛錬と自己管理によって肉体と運動能力を維持していたことがよくわかった。
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引退を迎えたプロ野球選手の多くは
「野球人生に悔いなし」
と言いますよね。
でも、私の場合は全く逆。
きっと、後悔しながら辞めることになるでしょう。
という言葉が印象的。
『後悔するから続けられる』
が、工藤公康が現役で居続ける理由らしい。
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「後悔しないように全力を尽くせ」
と送り出されて、
後悔しなかったことは一度もありません。
なので、とても共感できました。
常に「理想」を描くから、
そのギャップに苦しむ。後悔する。
その「理想」に常に挑戦し続ける。
努力を一度たりとも怠らない。
「今回はここが問題だったから、
次はこう改善しよう」
昨年の冬に、真木準さんに教わった
「成功の秘訣は、とことん自己否定」
と通じるものがありました。