【感想・ネタバレ】日本史を操る 興亡の方程式 人と組織の運命を分けるもののレビュー

あらすじ

長い歴史のなかで繰り返された栄枯盛衰のドラマは、いかなる組織も決して永遠ではないことを私たちに教える。しかし、それでもなお繁栄を目指し、滅亡を回避しようと願うなら、やはり歴史上の具体例に学ぶしかない。乱歩賞作家にして歴史ミステリーに健筆をふるう筆者は、鎌倉幕府・奥州藤原氏・甲斐武田氏・徳川幕府・帝国陸海軍などの事例から、「興隆の方程式」「滅亡の方程式」ともいうべき法則性をあぶり出す。組織が上り坂を駆け上がるとき、決まって「興隆の方程式」の条件が見られ、下り坂を転落するときも、必ず「滅亡の方程式」のパターンにはまっている。こうした視点を自分たちの組織に当てはめれば、「組織の予防医学」が可能なのではないか――筆者の問題提起は、たんなる歴史論のワクを超えて展開していく。人と組織の運命の岐路を読み解き、明日への展望を提示した傑作評論。不況の嵐が吹き荒れる今日、多くの示唆を与えてくれる一冊である。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

組織や人を見ていくと、興隆と滅亡の時があり、そのターニングポイントは「奇策」だという。自分が今、上昇気流にあるのか、これから下降線を下るのかは、渦中にいる本人たちにはなかなか見えにくいと思われる。だからこそ、日本史を紐解いてその法則性を導き出そうという一冊。
リーダーとは「準備や連携の度合いを判断する」(P.231)ことが最大の任務である。という見解に納得。(2005.11.10)

0
2009年10月04日

「ビジネス・経済」ランキング