あらすじ
『週刊漫画アクション』で発表された、知られざる名作「秋の日は釣瓶落とし」全3話ほか、初期の短編3作品を収録。
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Posted by ブクログ
ちょっと高かったけど、買ってよかった。
「ヘルタースケルター」や「リバーズエッジ」並に個人的には好きな作品。
お蔵入りになってたのを、新装して今回出版したらしい。
名作なのはわかるんだけど、やっぱしちょっと高いよ…。
自分をすり減らしていく人たちの話。
つまりは私たちの話。
Posted by ブクログ
何度も読んで何度も泣く作品。全てはエゴでしかない。ミツルさんも、ハルミも、ノブオさんも、全てはエゴでしかない。だけれど、ノブオとハルミとお母さんと赤ちゃんが一緒にいる場面を見てすごく泣いた。ハルミはずっとミツルさんを一生愛していると錯覚して生きるだろう。全てはエゴだけれど、全てはこうやって過ぎて行って、美しくて悲しくて残酷で身勝手だ。でも人生はそういうものだ。むなしくて寂しくてあたたかいものだ。とても好きな作品です。
Posted by ブクログ
初単行本化だそうで。あー、間違いなく岡崎京子だなぁ、と思った。そうですねー、幸せの薄っぺらさっていうのですかね。幸せというあやふやなもの(ある種の幻想)が薄氷の上に浮いているさまから始まり、そこからゆるやかに美しく堕ちていく、壊れていく、散っていく。そんなさまを描く。でもね、ただ単に堕ちていった先は地獄かというと、そうでもないよ、捨てたもんじゃないよっていう。ここまで込みで、それが岡崎京子なんだと思うのです。(06/11/25)
何とも中途半端感はあるのだけど、それでも岡崎京子は岡崎京子であって。陳腐で凡庸であることから立ち昇る何かしら。お母さんの立ち位置ってのが、この作品ではいまいち謎。なんだよな、でも。どういうこと? ていう部分がちょっとある。(11/2/14)