【感想・ネタバレ】僕の棺で晩餐をのレビュー

あらすじ

───飢えているのは血だけじゃないんだね。街の爪弾き者・ロヴィサ、死を待つ牙折れの白い吸血鬼・アシュリー。巡り会った2人は、静かに孤独を溶かし合うが…。餌としての至福、太陽を捨てる決意…人と吸血鬼、いくつもの夜を越えて生きていく。連作読切集!!

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作者さん

草川作品で珍しい短編集だと思います。
とにかくアシュリーが好きすぎて!
作者さんもこのページ数で描いて不完全燃焼だったのでは?
別作品の今日の恋のダイヤも切なかったけど、これは伏線かな?
アシュリーが断然切ないキャラです。この1作で終わらせたくない 愛に殉じた吸血鬼です。

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2021年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集。草川さんの作品としては珍しい、ちょっと艶っぽい感じのお話が多いです。
『僕の棺で晩餐を』
ロヴィサはわざと無愛想な態度を取っていますが根は優しい、ということが随所で描写されていて愛らしかったです。「いつにもまして表情がないな」からのシーンがすごくかわいい!アシュリーが時折ちょっとだけ頬を染めてとても優しく微笑む表情がとても好きです。
『黄昏恋々』
姉がよく出来るだけじゃなく桐子のことを大切に想ってくれているので歯痒さが募る一方の桐子。自分自身も吸血鬼なので銀を触れば傷を負うのに、嘉陽を守る為に躊躇なく銀の万年筆を握りしめた桐子がとてもいいです。
『星は暁のかげ』
ミハイの品の良さと真っ当さは生まれ育ちの良さからだと決め付けていたら、そうではなくて、彼自身が持って生まれて守り抜いてきたものだと気付いて改めて己の品のなさを恥じ、自らを犠牲にしてミハイを守り抜くアウレリア。切ないお話です。ミハイが本当に上等な男すぎる。
『しのびごと』
前世の悲恋相手と巡り会う、お話ですがその二人がくっつかないラストなのが新鮮。千弥にも前世の感覚が少しだけ残っていて、葛への淡い感情はあるけれど、それでも心中を図るほど葛に恋い焦がれていた「ちよ」そのものではない。葛を再び一人で逝かせてしまったことに千弥はしばらく苦悩するかもしれませんが、最終的には北先輩との新しい未来を歩んでいけると思います。

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2014年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吸血鬼ものはあまりにもありふれているのでどうかなーと思ったが、表題作が大変好みでした。二作目は、ヒロインがもうちょっと年がいっていると耽美かも(笑)

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2013年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吸血鬼と人間の短編集。
サイトにもいくつか吸血鬼のお話を書いていますが、こういうのが好きなので良く読みます。
面白そうだったので、買ってみました。

以下、感想。というほどでもない感想。

買って自宅に帰ってから、漫画家さんの名前を確認してイヤな予感はしたのですが、その通りでした…
終わり方がどうにも中途半端。この作家さんの『ガートルードのレシピ』でも同じこと思ったなあと思いましたよ。
途中まで面白いんだけど、最後がね。余韻を残してフェードアウト、というよりは、そうなるにしてもちょっとなんか足りないんじゃない?と消化不良を起こしそうなラスト。
いえ、判りますけどね。結局誰も幸せじゃないし。不幸の中にも見出せる本人だけの満足感、というのもちょっと伝わりづらいなと。
短編集、とあるので全3篇とも全く別の話なのですよ。根っこのところでは繋がってるらしいけど。
1話目のその後が一番気になるかな。2話目も気になる。3話目も…って言ったら全部じゃん、という感じですが(笑)3話目は別に良いです。
一番良かったのは、最後に収録されていた短編集とは関係の無い読み切り。
これは良かった。カズラさん、好きです。『龍の恋わずらい』は好きだったしね。
オススメ、とは言えませんが、こういうお話が好きな人には良いのかも。
ご興味がありましたらお試しあれ。

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2013年11月30日

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