あらすじ
財団法人東京子ども図書館を設立、以後理事長として活躍する一方で、児童文学の翻訳、創作、研究をつづける第一人者が、本のたのしみを分かち合うための神髄を惜しみなく披露します。長年の実践に力強く裏付けられた心構えの数々からは、子どもと本への限りない信頼と愛が満ちあふれてきて、読者をあたたかく励ましてくれます。
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Posted by ブクログ
あ、なんかうまく言えへんけど、こういうのが本来の「本」やったんちゃうかな、とか思った。静かやけど、伝わってくるものがある。ぜんぜんいやらしさもなく。このひとが書くと、絵本ってそんなにいいものか、とかって思ってまうもん。子どもの発達についての知識もちゃんとあって、信頼できる。文字の大きさとかも、ぜんぶがよく見えた。いい本に出会えた。
Posted by ブクログ
やや時宜は逸したが、追悼の意も込めて読んでみた。
いかに子どもと本を愛しているかが伝わってきた。
私も子ども時代に読んだ本や図書室の匂いなんかを思い出して、なんだか胸がキュっとなりながら読み進めた。
子どもの名前を使った創作語り聞かせ、娘がもう少し大きくなったらやりたいな。
Posted by ブクログ
文字をもたない民族は口承で伝える力があるため、いくつかの物語を暗誦できる。しかし文字を覚えてしまった途端、それができなくなってしまう、という話が印象的でした。アイヌ民族もそうだったなと。
"文字を習得することで失う力"。
そこから筆者は、早いうちから読み書きを学ばせることの危惧と、子どもたちへの読み聞かせの重要性を説くわけですが、考えが斬新で、新しい視点を得ることができました。
「昔話」のくだりもとてもよかった。
ただ全体が筆者の「伝えたいこと」や「思い」にフォーカスされてしまっていて、ある種、かたよった育児ハウツーっぽくなってるのが、少し違和感でした。