あらすじ
芳しいその身体を淫らに啼かせたい――
傲慢な伯爵と美しき踊り子の身分違いラブ
「お前を側使えとして雇う。断るなら――」傲慢な伯爵・オスカーからの誘いを断ったマリカは、脅し同然で彼に雇われた。嫌な印象しかなかったのに、オスカーの新たな一面を知るたびにマリカは惹かれていく。身分違いだとわかっていても、触れられると拒めない。オスカーに抱かれるようになり、次第にマリカの身体は愉悦に染まっていく。だが、突然オスカーは伯爵令嬢と付き合う素振りを見せてきて……。
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Posted by ブクログ
流浪の民であるロマの技芸集団の一員のマリカが偶然助けたのは、伯爵のオスカー。このオスカーは最初、どうしようもない放蕩伯爵で書かれていて、マリカでなくても幻滅しちゃいましたけど、そのあと、お互いを知る内に好意を寄せるようになっていく過程が丁寧に書かれています。
オスカー側の視点もところどころありますし、マリカの出生に絡む陰謀話も出ていて、エロシーンは少なめですが、エロシーンばかりのものよりはいいと思いました。
それにしてもマリカを誘拐したり、マリカの両親を葬ったりと、叔父さんはえげつないです。この親にしてこの子ありで、娘も最低ですけど。彼らが叩きつぶされたのはスッキリしました。
惜しいのはイラスト。コウキ。という絵師さんは初めてですが、表紙はマシですが、中のイラストにはがっかりしました。特にマリカがぶさいくすぎて、表紙と同一人物?って思うくらいです。絵師さんが違ったら、評価がちょっと上がるかもって感じでした。