あらすじ
長男が結婚することになった若松家には、不穏な空気が流れている。妹は反対し、父は息子を殴り、母は花嫁に宛てて手紙を書き始めた。花嫁の訪れをきっかけに、仲良し家族の仮面が次第に剥がれていく。愛が契約に、兄妹が男女に、家族が単なる集団に反転し、最後に残るものとは? 信じていたものに裏切られ衝撃に襲われる、恐るべき暴走家族小説。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
両親、兄、妹の4人家族
ブラコンの妹の章から始まり、兄、父、母と
章ごとに語りが変わる
そして徐々に家族の秘密があきらかに
ちょっと展開におどろきました
Posted by ブクログ
…すごいぞ青山さん…!!!!
不気味で不穏でドロドロなのにまっすぐで衒いも迷いもない黒々と輝く生き生きとした文章の美しさに見惚れるわ…
父以降、思いもよらない重い話になってしまったはずなのに内容が重くなるほど文章は輝きを増し快活に見える。映える。
すごい、大好物、とても気持ちの良い読書だった。
正しい文章でつづられていたからこんなにも正しく見えたのかな、とても正しい内容ではないのに。
「愛をしている」とか、これしかないという表現の素晴らしさ。
あああ、この人からしばらく離れられないぞ…