【感想・ネタバレ】ぼくと英語とニワトリとのレビュー

あらすじ

養鶏を営む近郊農家のひとり息子・洋介が、町の中学校に入学して、新しい生活に戸惑い悩みなから成長していく姿を、生活感あふれる描写で追った青春ストーリー。洋介は、中学になって、勉強ことに英語ができない自分に焦りを感じる。授業についていけないだけではなく、毎日の学校生活の中でことあるごとに、小学生の頃には感じなかったサラリーマン家庭との生活感の違いも痛切に感じていた。そんな落ちこぼれかけた洋介を見かねて、クラスメイトの智子が「英語を教えてあげる」と手をさしのべてくれる。半信半疑のまま始めた英語の特訓だったが、智子のおかげでなんとか英語は克服できた。しかしその一方で、農家としてどう生き残っていったらいいか……という難問をも、両親と共に考えざるを得ない現実が洋介にのしかかっていた。現代の農業の問題や、中学生の勉強の悩み、いじめ、恋などをうきぼりにした作者渾身の感動作。

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Posted by ブクログ

僕がよく書くことだけど、中学生向けのこういう小説って、出来がいいのが多いんだよね。
本書もよくできている。終わり方もなんかいいしね。
しかしあんな女の子、願望の中にしかいないよなあと思うが、まあ小説だし。

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2015年08月29日

Posted by ブクログ

勉強と友情と、恋とも言えないような女の子との関わりあい。そんなごく普通の日常に、養鶏農家に生まれた苦労というエッセンスを、見事に織り交ぜてきたな、と。

飛び抜けてカッコイイ主人公でもないのに、不思議とヒーロー感がある。
物語も、一見淡々としているようで、読んでいくと、じわじわと隠れた闘志みたいな熱いものが伝わってくる。
中学生って、確かにいろいろごったがえしてるよなー。
この本を読み終わって感じる余韻というか、余白みたいな部分は、そのまんま中学生たちが持ってる可能性なんじゃないか、という気がした。

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2011年05月11日

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