あらすじ
人生の最高の友であり、最大の敵でもある孤独とのつき合い方とは? お金で孤独を買ったピュリツァー。34年間1万7千ページの日記を生涯の唯一の道連れとした大学教授アミエル。深い孤独から後世に残る偉大な作品を創造したニーチェ。自分の音楽の完成のためにステージを去り、録音スタジオにこもったピアニスト、グールド……など。古今東西9人の人物に〔孤独〕の生き方を探る、本格派人生論。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
三輪裕範氏の「人間力を高める読書案内」で紹介されていたもの。孤独をテーマに9人の生き方を取り上げている。
著者がファンであるからか、グレン・グールドの章が一番読み応えがあった。
・競争とは他との比較の中で個を評価することであり、個々に共通する価値観の存在が前提とされている。そこでは固有の価値は無意味なものとなる。グールドが孤独の城の中で追い求めたのは、まさにそういうものであった。
・アミュエルが日記を書き始めた動機は、自分をムチ打つためだった。毎日、数語でも日記を書き、1週間、1か月、1年の反省を行った。