【感想・ネタバレ】世界のエリートはなぜ哲学を学ぶのか? 桁外れの結果を出す人の思考法のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月01日

・タイトルは大げさですけど、内容は平易で抽象的です。会社のお金で海外のビジネススクールに入学できるような人は稀だと思いますが、そのような環境でなくても、できることはあるかもしれません。
 著者の福原正大さんは、フランスのビジネススクールに留学した時、周りの高いレベルについていけず胃けいれんになるほど...続きを読む、精神的に追い込まれたようですが、その後は35歳で世界最大の資産運用会社の日本法人取締役に就任するという急上昇を遂げます。その人生を支えたのが、外ならぬ哲学だった。という話です。

 初めてマイケル・サンデル教授による白熱教室を観た時、私は、なんじゃこりゃ?と思いました。どちらを選んでもメリットとデメリットがあって優劣が決めにくい正解のない問題に、学生が、ああでもない、こうでもないと自分の考えを述べて議論する講義が自分が知っている「先生から一方的に教えを請う授業」とは全く違ったからです。でも、この本の著者である福原正大さんが都市銀行に勤めている時に留学したフランスでは、高校ですら哲学が必修科目になっており、既存の価値観にとらわれることなく、自分の頭で物事を考える人間を育ているそうです。

 日本と諸外国の違いは色々あると思いますが、その中でも所属している組織の信用よりも個人の信頼で仕事が繋がったり、終身雇用制というよりも流動性の高い社会では、自分の考えに基づいて自分の考えが述べられないようでは、相手にされないのかもしれませんね。

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