あらすじ
お釈迦さまの教えのもとに、実に多くの禅僧たちによって生まれてきた言葉――禅語には、考えず、求めず、悩まずに生きる智慧が詰まっています。無駄なこと、余計なものをそぎ落としてシンプルに生きるコツ。
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Posted by ブクログ
人間の欲望は留まることを知らない。
就活をしなきゃ、恋愛をしなきゃ、課題をやらなきゃ、友達とうまく付き合わなきゃ。
そんな日常の些細な執着心があるから、どんどん気持ちが追い込まれていく。追い込まれていった先に、もう生きていたくない。辛い。という気持ちになってしまう。
そうなってしまう前に、ときには1人だけの時間を持ち、山や海、川など、自然の中で自分自身と向き合う時間を持つことが大切だと思った。
もう一度読み返すとしたら、158ページの、「いつでも手放せるようにしておく」と言う部分。私はまだ大学生なので、多くのステータスや雑貨、洋服ゲームなどを欲しがってしまう。それを当たり前だと感じ、満足しない人間になるのではなく、日々些細なことに感謝し、満たされる人間でありたい。
Posted by ブクログ
禅宗のお坊さんが書いた禅語の解説とそれが意味している人生への温かなアドバイス。
救われる言葉がありました。
少水常流如穿石
心外無別法
枯木裏龍吟
面壁九年
無一物中無尽蔵
竹有上下節
風吹不動天辺月
放下着
喫茶喫飯
前後際断
無事
水急不月流
薫習
本来無一文
水流元入海 月落不離天
脚下照顧
Posted by ブクログ
枡野さんの文章は本当に好きだなあ。潔さと優しさがあるというか。決して優しさだけではない。かたいって厳しさだけでもない。
今を一生懸命に、丁寧に、誠実に生きる。評価とか見栄とか、そういう余計なものを振り払って、私は私のできることをできる範囲で一生懸命に、丁寧にやっていこうという気持ちにさせてくれる。
Posted by ブクログ
弱い人が生き延びるために必要なのは、共同体なんですよね。個人の利益を最大化することに拘ると、助け合うという気持ちがなくなりますが、誰もが困った時こそ、助け合う気持ちが必要になるのですから…
この社会の中で、いかにして幸せを実感すればいいのか、それは、自分がしていることが、きっと世の中の役に立っている、誰かに必要とされているのだと信じることです。どんな小さなことでもかまいません。たった一人の人に対してでもいいのです。
どのような境遇に置かれていても、幸福感を感じられない人がいます。そのような人は、自分自身が満足できないだけではなく、周囲の人から幸福感を搾取してしまうのではないでしょうか。
幸福そうに見える他者を羨んだり妬んだりしないで、人生の中で自分が幸せになるために必要なモノやコトを見詰め直し、生活をミニマルでシンプルにすることが大切です。
歳をとって、人間関係が、家族や親族だけになってしまうと、自分がしていることが世の中と繋がっているという実感が得にくくなってしまう。そうなっても、評論家的にならず、当事者意識を失わないようにしたい。
弱い人が生き延びるために必要なのは、共同体なんですよね。個人の利益を最大化することに拘ると、助け合うという気持ちがなくなりますが、誰もが困った時こそ、助け合う気持ちが必要になるのですから…