あらすじ
あと二月のうちに旱魃で、すべての人は死に絶えてしまう。皆を救う方法はただひとつ。河伯の住む翠湖までゆき水乞いの儀式を行うことだけ。こうして方士・スリジャ・エンたちの水を求める遙か遠き旅がはじまった―――。表題作『岸辺の唄』他『予言』『氷の爪石の瞳』を含めた今市子が贈る雄大なるオリエンタルファンタジー傑作集。 【収録作品】岸辺の唄/予言/氷の爪石の瞳
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今市子のオリエンタル・ファンタジー。
同じ世界を描いた連作のシリーズ1冊目。
壮大な設定と、しっとりした雰囲気、波乱の冒険、ほのぼのしたユーモア。
豊かなイメージをあっさりまとめ上げています。
水乞いのために、どこまでも裸足で歩いていく少女。
水乞いは本当に可能なのか?
信じない人もいるし、人身御供として血を流せばよいと思う人もいる。
人の世のはかなさ、切なさ、行き違い。
まれな出会いに、心通い合うあたたかさ。
大好きなシリーズです。
Posted by ブクログ
続刊※
タイトルは毎回違うものの、同一の登場人物で、水を巡るファンタジーシリーズとして続いている。
百鬼夜行抄のような妖ものとはまた少し違うけど、これはこれで好き。