【感想・ネタバレ】影の鎖のレビュー

あらすじ

祝福すべきひとり娘の小学校の入学式の日に起こった悲劇!久子は、一瞬にして最愛の夫と娘を、トラックによる“ひき逃げ”で失ってしまう。怒りと悲しみにふるえる彼女は「私の手で犯人を殺してやりたい」と、憎しみをつのらせていった。一方、絹織物メーカーの社長が自宅で青酸カリにより中毒死した。その妻絹枝は、夫の死んだ日、若い愛人と密会していた――。境遇の全くちがう二人の女性たちの遭遇した事件は、やがて一本の糸につながっていった……。表題作ほか、過去に秘密をもつ人妻がまきこまれた殺人事件の罠などを収めた傑作短編集。

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Posted by ブクログ

昭和な雰囲気の強く漂う本(文庫が出たのは昭和60年)。男性が書いてたら今からでも批判されそう。
少し古めの恋愛観が土台となりつつ、夏樹さんらしく緻密に話は作られている。時代ギャップはやや気になってしまうが(あのころの女性はこんなに弱かったのか、と楽しめればよい)、それでも短編集としては楽しめた。

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2024年07月17日

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