あらすじ
零落した貴族の娘は、生きるために働くほかなかった。RITA賞2度受賞作家が贈る、感涙のヒストリカル!
男爵令嬢のグレースは、不安に押しつぶされそうになりながら、パン屋の扉を叩いた。借金の山を残して父親が亡くなり、住み慣れた屋敷を追い出され、働かざるを得なくなったのだ。もはや結婚も望めないだろう……。下働きにも慣れ始めたある日のこと、グレースはパン屋の常連で、変わり者の老侯爵と友人になった。そして思いがけない遺産を託される。居心地のいい屋敷と十分な手当、それから戦争で捕虜にされているという侯爵の子息を――。グレースは遺言に従って子息を迎えに行った。予期せぬ運命が待ち受けているとも知らずに。
■抜群の人気を誇る、カーラ・ケリーの新作をお届けします。名誉あるRITA賞を2度も受賞したベテラン作家である彼女は、日の当たらない場所に生きる人々や、苦境に立たされている人々を細やかに描くことでも知られています。本作のヒロイン、グレースは男爵令嬢でありながら家族を亡くして一文無しとなり、パン屋で働かざるを得なくなった身の上。働きはじめたとたんに、貴族の“元”友人からは蔑まれ、口もきいてもらえません。それでもグレースは辛い仕事に不平を言わず、誰よりも真面目に働いています。そんな彼女にある日転機が訪れます。パン屋の常連の老侯爵が思いがけない財産を残して亡くなったのです。グレースに託されたのは、老侯爵の子息。彼女は身元引受人となって、彼を迎えに行きますが、ここから物語は意外な方向に進みます。読み応えたっぷりの名作。はらはらどきどきしながらお楽しみください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
男爵令嬢が村の暮らしに飛び込み、アメリカ人の男性と出会って…?
歴史の思わぬひとコマが、ロマンスに。
イギリスの男爵令嬢のグレースは、父の死後、家を出て、住み込みの仕事を探しました。
爵位に伴う家屋敷は、男性の親族が相続するもので、父には他の財産はなく、借金しか残さなかったのです。
身分ある女性がする仕事は、ほぼないような時代。
気取らない性格のグレースは、パン屋に住んで、仕事を覚えていきます。
変わり者の侯爵と知り合い、息子のことを託されました。
アメリカとの戦争が続いていて、アメリカ人の捕虜が収容所にいます。
村人には遠くの戦いに実感はなく、憎しみはないのですが…
珍しい時代設定で、気立ての良い人達の出会い。
ロマンスものとしては濃厚ではなく、それもいいという人向け(笑)