【感想・ネタバレ】まかせる経営 ノルマをなくせば会社は伸びるのレビュー

あらすじ

15年も右肩上がりの成長を続けるハーブ・アロマテラピー業界のパイオニア、「生活の木」トップによる初の著書。アロマやハーブにはなじみがない人も、その経営手法や考え方には必ず学ぶところがあるだろう。何せ「生活の木」は、社員730名を超え、うち9割が女性、しかも社員満足度調査で東日本1位を獲得したリーディング・カンパニーなのだ。驚くべきことに、「株式会社 生活の木」にはノルマがない。代わりにあるのは、社員のやる気を引き出す工夫と、土台となる骨太の家族経営。だから、全員経営や女性活用を掲げる組織、働き方やキャリアを考えるビジネスパーソンに役立つヒントが詰まっている。さらに、「朝礼を毎朝やらないわけ」「利益の3分の1は決算賞与」「社員が自分の子供を入れたがる会社に」など、“社員の幸せを第一に、結果もしっかり出す”秘密を公開。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ハーブ・アロマテラピー業界のリーディングカンパニーである「生活の木」社長の重永忠氏の著書。右肩上がりで業績を上げてきた生活の木という会社が実際にどういう事に取り組んできたかを記していた。いわゆるハウツー本ではなく、考えかた・取り組む姿勢について書かれていた。著者曰く取り組んできた大きなことは下記の3項目。

1.社員を第一に考える家族経営をしていること
2.社員が「自分事」として働く仕組みをつくっていること
3.自前主義を徹底することで、この分野で競合のない状態をつくりだしてきたこと

やはり、現在当社で取り組んでいる事と重なる部分が多い。3については若干の相違があると感じる部分であるが。1、2についてはまさに「自律と調和」そのものである。この本に当社も大きく影響を受けていることが実感として理解できた。

この本で述べられている事の本質は、あとがきにもあるが「会社は人の心で成り立っていることを忘れてはいけない」ということである。ノルマやマニュアルを極力排し、いかに自分事として仕事をとらえ決められた事以外の事を相手の立場に立ち積極的に行える人財を育てていけるか。これが会社の成長の源である。

そのために著者はどんなに社員が多くなろうと一人一人とのコミュニケーションを積極的にとろうとしている。それは社員一人一人の成長が会社の成長に直結するから。会社とは人であるから。まさに当社がこれからやらなければいけない事である。

どれだけ積極的に部下とコミュニケーションを取れているか。本気で部下の成長を願っているのか。部下をどういう人間に育てていきたいのか。そういう志が自分に弱いのかもしれないと改めて気付かされた。積極的に人とコミュニケーションを取るというのは思った以上に大変な事と思う。

ただ自分のやるべき事は仕組みを作る事、管理することも当然ながら一番はやはり人財育成。そのためには自分の明確なビジョンを持ち、それを部下に心を込めて伝え続ける事。それしかないと改めて感じ、実行していこうと決意した。

0
2020年07月15日

「ビジネス・経済」ランキング