あらすじ
美術館から時価20億円の絵画が盗まれた。学芸員に容疑が掛かるなか、その妹と親しい大学生・城戸友彦は力になりたいと、神楽坂の路地裏に佇む探偵事務所を訪れた。慇懃無礼(いんぎんぶれい)な青年所長が提示した依頼料はなんと3000万円。払えるはずもない額の代償に、その日から仲間になる友彦。狼の如く悪党を追いつめる彼らと共に闇の組織に潜入するのだが――男4人が挑む超弩級ミッション開幕!
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Posted by ブクログ
ノンストップのスリル満点でストーリーが進む冒険アクションミステリー!
ガイ・リッチー監督版シャーロック・ホームズの日本版という感じ♡
キャラクターも個性があって面白かった。
頭脳派の鏡市(大神兄)、人脈派の辰爾(大神弟)、技術派の黎、運動派の友彦の4人がそれぞれの特技を生かして真実を突き詰める姿はとてもカッコよかった!
ただ今回の小説では友彦が主人公なため、大神兄弟と黎の背景がほとんど見えてこなかったので、是非シリーズ化をして、その辺りをもっと広げてほしいな。
続編、期待しています!
Posted by ブクログ
めっちゃ楽しかった!
スリルとアクションの、どきどきジェットコースター冒険小説。
シリーズ化希望。
そして、映像化希望。
ぴったりのキャストは思いつかないけど、アニメよりも実写で見たい。
都合いいなとか、そんなんありかとか、細かいことは気にしちゃダメ。とにかく、ノンストップでエンディングまで突っ走れ!
あとがきにもありましたが、確かにこういう物語って最近あんまりないですね。残念。
Posted by ブクログ
天才的な頭脳を持つリーダーと、ピンチを救う小道具、何故か探偵と協働する警察と、名探偵コナンばりの展開を見せるアクションエンターテインメント。
事件はかなり非現実的だけど、まあ面白かったからいいか。
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”大神兄弟探偵社”里見蘭著 新潮文庫nex(2014/10発売)
(イラスト:スカイエマ)
・・・美術館から時価20億円の絵画が盗まれた。学芸員に容疑が掛かるなか、その妹と親しい大学生・城戸友彦は力になりたいと、神楽坂の路地裏に佇む探偵事務所を訪れた。慇懃無礼(いんぎんぶれい)な青年所長が提示した依頼料はなんと3000万円。払えるはずもない額の代償に、その日から仲間になる友彦。狼の如く悪党を追いつめる彼らと共に闇の組織に潜入するのだが――男4人が挑む超弩級ミッション開幕!(公式サイトより)
・・・2015/02発売までの新潮文庫nexでは一番ではないかなー。
強引な部分・描写のわかりにくい所・ご都合主義な部分もあるのですが、
勢いで読ませる持って行き方は見事。
こういう謎+活劇は最近、読んでいなかっただけに高評価です。
(あとがきにもありましたがそうした作品も最近少なそうですね。)
・・・友彦のやっている”パルクール”は初耳。んなものがあるんやねぇ。
あと、大神兄と友彦のラブラブっぷりには参ったわ・・・ちょっとうがちすぎかも知れませんが(笑)
Posted by ブクログ
三歳の頃に謎の誘拐をされた大学生の友彦が、彼女の姉の美術館からの絵画窃盗容疑を晴らす為、青年所長が取り仕切る探偵事務所の仲間になる。文章はするすると入って来るのに状況が上手く掴めないことが多かった。通気ダクトから侵入したり大蛇に襲われたりヘリに向かって空中を跳んだり、要所要所でハラハラさせられた。
Posted by ブクログ
恋人の身内が巻き込まれた事件を解決するために探偵社を訪れる男子大学生のはなし。
この人の本はこの作品が初めてでした。
モノや情景の描写が細かく、会話を流し読みすることが多い私には少し読みづらかったです。
ですが話の内容は面白かったです。
「変な天才とそれに振り回される普通じゃない普通の人」
基本的に私はこの構図が好きなんだなと改めて思いました。笑
男子大学生 友彦(ともひこ)のあの柔軟性には驚かされますね。普通なら付いて行かないです。でもそうしないと話も進みませんし(笑)何だかんだみんな普通じゃない。
あとおばあちゃまの立ち位置。いいな~と思います。誰の役をやるかと聞かれたら迷わずおばあちゃまです。笑
他のメンバーももっと知りたいので次回作も楽しみです!
Posted by ブクログ
探偵兄弟が茶道の家元の孫ということで、てっきり推理重視の探偵物と思いきや、まさかのミッションインポシブルばりのアクション連発に驚かされた。
ハリウッドなみの派手な手並みを披露するには、どうも日本というのは、悪党的にもロケーション的にもせせこましすぎる気がする。
Posted by ブクログ
軽快でキャラの個性がうまく描かれてる。鏡市が絶対王者的なポジションでなんでも先読みしてるのが少しワザとらしい感じもしたけど全体的には楽しく読めた。最後のお父さんの登場からフィニッシュまでのスピードが早かったのは気になった。
Posted by ブクログ
最近、いわゆるライトノベルのジャンルで、ベクトルが少し整頓されすぎているなという印象を受けたことがありました。
そのせいもあってか、ひと昔・ふた昔前ならライトノベルにジャンルわけされていたものが一般レーベルに食い込みつつあるようにも思ってました。
一般レーベルに入ってきた理由づけとして「ライトノベルじゃもったいない!と編集が……」というのも読んだ記憶がありますが、実はこれ、いろんな人を敵に回す一言ですよね。ライトノベル馬鹿にすんな的な人もいれば、一般レーベルに持ち込むなよ的な見方も。
で、ジャンル分けというか、より細かい棲み分けがなされていって、各出版社が次世代文庫的なものを出したようです。
少し前ならラノベ枠で出ていたような、けれど、ファンタジーやSFではない、一般的な現代小説と同じ舞台で通じるようなものを、そこに放り込んだようで。
ライトノベルと一般レーベルのちょうど中間層ですね。
明確に、何かが足りないから、または余分だから一般レーベルに入れないとか、そういう線引きは難しいんですけども。
そしてこちらの作品。
なんとなく懐かしい気がしました。くわえて、確かにこれはラノベと一般レーベルのボーダーにいるなという感じ。
実際これ、最初は普通の新潮文庫で出てるんですね。重版されてからNEXにいったのかな。
個人的には京極夏彦氏の百鬼夜行シリーズ(京極堂シリーズとして認識してる人も)も、ある意味「大人のラノベ」だと思っているので(笑)、次世代向けの文庫が出来ることで出版される作品の幅が広がるのはいいことだと思います。
今回のこちらの作品は、もうちょっとキャラクターへの練りこみと背景描写があれば、読み応えがあったかと。なんかちょっと、ふんわり感に充ち満ちている感じ。外はふわっと、中もふわっと……みたいな。
続刊出てるけど、迷い中。