あらすじ
ネット依存、LINEいじめ、ソーシャル疲れ、SNSうつ、バイトテロ、バカッター……我が子のネット事情、どれくらい知ってますか?
「SNSは楽しい、そして面倒くさい……」誰もがこの感情を抱きつつSNSやスマホを手放せない現状で、「使うな」「取り上げろ」は、もう通用しない!
全国でネット依存の可能性がある人は421万人、中高生は51万8千人といわれている。ミクシィの誕生から10年。SNSはコミュニケーションインフラと化した一方で、若者を中心に問題が後を絶たない。なぜ事件は頻発するのか、なぜ依存してしまうのか。その危険性と不自由さを暴くと共に、SNSを避けて通れない現状とどう付き合っていくべきか、元教員のITジャーナリストが独自の観点で解き明かす。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ソーシャルメディアは楽しいし、便利。でも、負担が大きいし、疲労する。自分も周りも自慢、自慢、自慢の連続。自慢大会にでも参加した気持ちになることも。そんなソーシャルメディア上の自慢大会に参加して義務感や劣等感を感じるのなら、いっそのことソーシャルメディアには参加しない、そう決めるのも悪くない選択なのかな。
Posted by ブクログ
文字通り、ソーシャルメディアの中毒性について綴った一冊。
SNSで人との繋がりや評価(「いいね!」の数など)が可視化されるようになり、それによっておこる様々な現象やストレスについて書かれている。
自分が今一番気になっている「自己承認の肥大」が起こるメカニズムについても、納得のいく回答が得られた。
ざっくり言えば、SNSは中毒性があるというところか。
SNSを使ってる全ての人は必読の一冊。
Posted by ブクログ
類書はあるけれどこれは読みやすかった。墨岡クリニックの最終治療目標の
プライベートでのネット使用が1日2時間以下、家族との交流ができる、体をできるだけ動かしている、友人・知人と体を使った交流ができる、の4点。
まあ、健康な嗜癖と言えるのがこのあたりか。ひとつの活動に一日に2時間というのはなんとなく納得。家族との交流以下、他の嗜癖でも当てはまる感じ。
SNS疲れの対策も同様。
規則正しい生活を送る、やりたいことを整理し目標を持つ、SNSを休む日を設ける、1日の利用時間を制限する、つながる相手を制限する、リアルの場で本音を言える相手を確保する、疲れたら退会も検討する。
これも割と一般的にある趣味やコミュニティについて言える話。
本名、出身校、勤務先と住所都道府県くらい、顔写真は友だち限定、写真に位置情報をつけない。
不利益な情報をデータで残さず他人に渡さない。誰かが不快に思うことは書かない。投稿前見直し。利用時間制限。
20160625再読。
Posted by ブクログ
ソーシャルメディアに振り回されないよう、使用時間は再現しないとヤバイなぁと改めて思った。
いろんな人に見られているという意識を持ちつつ、反応がなくても気にしない、きつい言葉も気にしすぎない。当たり前だけど実行するために肝に命じなければ。
Posted by ブクログ
親にある程度のルールは作ってもらってたし、友だちもSNS重視じゃなかったからうまく付き合っていけてるのかな。
ネットリテラシーの教育はもっとするべきだとは思うけど。これからは物心ついたときからSNSがある子が多くなって、コミュニケーションも変わっていくんだろうな。
変わっていくことは悪いことではないから、リスクを理解して回避できるようにしていこ
Posted by ブクログ
後数年で中学生になる長男。そのうち「スマホを持ちたい。」と言い出すと思うが、持たせたときの心配事は計り知れない。SNSの勉強のために選んだ一冊。
最後まで読んだ感想は、スマホやSNSを敵と思わないこと。それを子供は大切にしているのだから。便利な反面、弊害もあるということをしっかりと学ぶのが重要。
以下、備忘録。
気になった目次
【第二章】止まらない承認欲求の連鎖
「『ここにいたい私』のブランド化」…チェックイン機能「ネタ消費のために行動」「自己顕示欲の暴走と過激化」「同調圧力でSNS疲れ」
【第五章】大人社会に蔓延するSNSの闇と罠
「ネット住民の正義感は本物か」
【第七章】SNSがもたらす違和感
「何者にでもなれるという過信」
【読んで印象に残った箇所】
・ブロック大会(LINEで増えすぎた友達を整理すること)
・スナップチャット(共有して数秒で写真や動画が消えるサービス)
・LINEを使いたいと考えるのは圧倒的に女子
・ウォークマンでもLINEができる
・男子はゲームにハマりやすい
・お小遣いをウェブマネーに換金
・LINEのタイムラインはチェーンメールやバトンメールで占められる
・高校生はLINEとツイッター。自分をPRするためにSNSを使う
・ネットで知り合った相手と「これから会いたい・既に会っている」女子高生は七割
・ネットリテラシー教育
・LINEのID(またはQRコード)を非公式の「ID交換掲示板」で公開することで、見知らぬ人と友達になれる
・『Filly』子供のSNSによるいじめや犯罪を監視するサービス(無料)
・ネットいじめの8分類
①挑発行為②迷惑行為③犯罪行為(脅迫)④中傷行為⑤なりすまし⑥個人情報の暴露⑦仲間はずれ⑧暴力行為の撮影
・ネット依存①オンラインゲーム依存②コンテンツ接触型依存③ギャンブル参加型依存④きずな依存
Posted by ブクログ
元教員のITジャーナリスト、高橋暁子さんが、子供と大人のソーシャルメディアの利用に関する問題をわかりやすく解説してくれる一冊です。
子供のLINEには、何が問題になるのか、どうすればいいのか、などについては、丁寧でわかりやすい内容でした。
ソーシャルメディアを単純に批判するのではなく、利用者の使い方を工夫することを訴えるのは、ミクシィを楽しみ、著者として成長された高橋さん独自なアプローチで好感がもてます。
楽しむより、脅迫観念的に取り憑かれてしまうと、何のためのソーシャルメディアか、わからなくなります。疲れ果ててまでやるのではなく、適時で気楽に、リスクを考えながら、交流を楽しむツールであることは忘れないようにしたいです。自分自身も、中毒者にならないように、気をつけようと思います。