【感想・ネタバレ】バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達のレビュー

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シリーズ待望の日本を舞台にした奇跡シリーズ。その期待に応えてくれるかのように、奇跡についての説明は、実際にある気象現象を使っており、綺麗にまとまったのではないだろうか。すっごく、納得できたし面白かった。

また、日本を舞台にキリストのことを書くとなれば、天草四郎の乱を取り上げるしかないと思っていたので、その通りになり面白かった。隠れキリシタンの登場人物や、彼らの宗教観などの説得力は流石だと感じた。そして、森羅万象が言葉によって生成しているという考えのもと何かに名前を付けるという行為によって名付けられたそのものに意味を与え祝福や呪いを与えることができる、というのは日本人の多くが持っている価値観であり、自分の考えの芯となる部分を簡潔に説明してくれていた。

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2019年02月10日

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物凄くタイムリーなタイミングで読み始めた一冊。たまたま九州への出張があり、ついでに九州に住む友人と遊ぶ約束を取り付け、その友人が過去にバチカン奇跡調査官を紹介してくれた人物だったため「会うから続き読んどこ」とキャリーの中に放り込んでいたのである。ページ開いたら天草四郎が目に飛び込んできてえらいびっくりした。偶然に軽く動揺する。
そんな今回の奇跡調査、舞台は日本。平賀は日系人ではあるが、ほとほと日本が似合わないのが面白い。ロベルトが日本語が分からないため、通訳などコミュニケーション担当として奮闘する平賀も、なかなか新鮮だ。
これまで海外が舞台で、かつキリスト教がベースゆえに、一種のファンタジーと捉えて摂取してきたシリーズが現代日本の地を踏む。少し自分の頭がバグった感触は否定できない。畳敷きの部屋にロベルトが宿泊するの、すっごい違和感。シリーズにおける建築物の描写がとても好きで日本の建築はどうかな……と一瞬不安になったものの、それは杞憂に終わった。神島の地下教会、神秘的で心が洗われる思いがした。
言葉の壁は謎解きにおいて良い感じのハードルになっていたなあ。陰謀を働いた彼らはどのような結末を辿ったのだろうか。また神道儀式?に2人が参加したのには驚いた。キリスト教主眼である物語のベースは揺るがないと思っていたので。それと合わせて、平賀とロベルトの考え方や意識が柔軟なのも好ましい。侵略の歴史の解釈と、感情、そして未来への目線。副題にもなっている「原罪なき使徒」の許容。少しきれいごと過ぎるきらいもあるけれど、この2人の行く先は見届けて行きたいな、と改めて強く思ったのだった。

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2023年06月26日

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20190821
バチカン奇跡調査官シリーズ9巻。熊本天草の不可思議な現象を調査することになった平賀とロベルト。排他的な集落の人々や隠れキリシタンの暗号に、遂に妖怪まで登場?
日本語がわからないのでロベルトの出番はなさそう…と思っていたのに、いつも以上に冴え渡る頭脳とコミュ力。平賀の行動力と思った以上の身体能力にも驚き。しかし、段々と奇跡調査というよりインディージョーンズになりつつあるような。
ロベルトは、平賀の集中すると回りが見えなくなる部分を心配し、自分がしっかりしなくてはと思っていそうだが、平賀にすれば、気づけばロベルトが危険に巻き込まれており、放っておくと死ぬんじゃないかと思っていそう。そして、遂にデレた?シンも見ものである。

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2019年08月25日

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妹より。

一気読み。日本が舞台なはずなのに、何このアジア感!何となく自分の偏見を知れた気がする(笑)。
全ての事象には、ちゃんと理由があるんだね。本当に納得。そして神秘的な神儀に、なんだか全部持っていかれて気がするよ。

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2019年04月03日

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 今回は舞台が長崎で、隠れキリシタンが素材で大変面白く読めた。いつも通り、ロベルトの単独行動と迂闊さにハラハラした。毎回のように、単独行動は危険だと学習してほしいいと思う。
 8巻からチャンドラー・シンの増量週間に突入したらしくて、信頼関係が構築されているように思えた。
 丁度、長崎に行ってきた人から、『隠れキリシタンの数は極小になったそうだよ』の絵葉書を貰った時に読んでいたので、こういう巡り合わせは面白いなとふむふむと頷きながら読んでいた。
 新しい知識があると、自分が見る世界が拡張されるのが楽しい。自分が知る前からずっとそこにあって、自分が知らなかっただけなんだけど。新しく知ることで、対象にピントがあって、意識がそこにも向くようになる。アンテナが立って、自然と情報をキャッチするようになる。読書や知識、旅行はそういうところが素晴らしいと思う。

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2018年04月15日

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舞台は日本、天草。隠れキリシタンに天草四郎に、怪談に妖怪に色んな要素が絡み合って面白かった。
今回は日本語のできないロベルトに代わって平賀が現地の人とのコミュニケーション役をつとめていて新鮮だった。

キリシタン信仰というと、単純に日本におけるキリスト教信仰というイメージしかなかったけれど、日本の土着の信仰と混ざりあって本来のキリスト教とは違った内容になっていたというのが興味深かった。

氷狼事件のこともあったからシン博士も少しは心を開いてくれたかなーと思っていたら前にもましてツンツンしてて焦った。
と、思ったらロベルト直伝の魔法の言葉にしっかり動揺してくれてて一安心でした。

それにしても黒髪天使の正体があの人だったなんて…!予想外すぎて衝撃…!(笑)

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2015年06月02日

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今更ながら、本当に奇跡調査官っているのかしら?
でもこのシリーズは、日本が舞台より異国情緒が溢れる感じの方がいいかも。

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2015年04月20日

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逆さ霧って初めて聞いた。。いつも超常現象としてか言いようのない現象でも必ず最後科学的に解明されていく。内容はよく分からないけど笑、よくネタが尽きないなと感心する。
語学堪能なロベルトが日本語出来なかったとは。通訳が必要なロベルト。レア。
ロビンソンを助けた天使が体格の良い村人の男だったのは笑った。
あと、シン博士と平賀、ロベルト達との距離が少し縮まった気がする。シン博士好き。ツンデレ感がたまらん。
今回はローレンは出てこず。
さあ、次は天使と悪魔のゲームを見るかな。

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2022年06月25日

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 ついに日本までが舞台に……外人さんから見た日本を意識しているようでいて、日本独自の文化や単語を注釈なく出してくるなど、なんだかんだ文章は日本人目線なので、何やらちぐはぐな印象は受けました。そしてロベルトが日本語に通じていないことに驚きを禁じ得ない……平賀の母語だから、しっかりマスターしているものだとばかり思いこんでいました(笑)
 奇跡も事件も、今回はこのシリーズにしてはだいぶ大人しいというか、歴史解釈の方に重点が置かれている感じ。そして最後はやっぱりナショナルトレジャーになるのね。
 またも犯人を取り逃してしまっていますが、この先、これまでに逃げおおせた面々が集結して何かやらかすのでは……なーんて妄想が浮かんだり(笑)

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2020年03月03日

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中々現実離れし過ぎて読むのに苦労してしまった。。。
舞台が日本だったのが良くなかったんだなぁ。
色々な作用が、そんな描写に見えるんだろうかという疑問でいっぱい。。。

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2019年12月15日

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今回の奇跡調査は日本ということで、日本語がわからないロベルトさんの分まで頑張ろうとする平賀さんの姿が微笑ましかった。あと怪談怖がるシーン可愛い(笑)

相変わらずシン博士と平賀さんの話が噛み合ってないところが面白い。ローレン好きとしては彼の出番がないのは寂しいけど、シン博士はシン博士でいいキャラクターしているので読んでて楽しいです。

舞台が馴染みがある場だからか、いつもより想像しやすくて余計に霊的な話の場面は不気味でした。
ラスト数ページで解決するのはいつものことなんだけど、いつも以上にあっさりだと感じたのはここ最近の巻の終わりが割と不穏な感じだったからかな?(笑)
次の調査も楽しみ!

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2018年04月17日

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第9弾
プロローグ 苦難の日に我を呼べ、我、汝を助けん
第一章 東方の奇跡の地へ
第二章 奇跡の島で囁かれる怪談
第三章 天草四郎とキリシタンの遺物
第四章 重なり合う世界 裏神事
第五章 舞い落ちる雪と隠れ里の真実
エピローグ 我が口は絶えることなく賛美を謳う

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2017年10月14日

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黒幕の思惑がいまいち掴みきれず。。。
殺人を犯していなければ、感情移入する事もあったかもしれない。

舞台は日本、隠れキリシタンが題材。
平賀神父が活躍するかと思いきや、あまり。。。

逆にロベルト神父は得意の暗号でラスト小気味よく突破していきました。

博士が何か、天然キャラ扱いになってきている。。。
魔法の言葉第2弾。

相変わらず科学的説明は難しいが、分野によっては自分と相性が良く読みやすいトリックもあるのだと気付く。

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2017年08月08日

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