【感想・ネタバレ】白愁のときのレビュー

あらすじ

五十二歳という働き盛りの造園設計家・恵門を突然襲った記憶の空白。異常を感じた彼が友人の医師・八木に診断を迫ったところ、アルツハイマー病の疑いがあり、“精神余命”があと一年であることを告知されてしまう。アルツハイマー病が原因不明・治癒不能の病であり、記憶の障害から始まって精神能力と人格が徐々に滅びていくことを知り、恵門は暗然たる恐怖に打ちのめされるが……。生への執着と死への誘惑の間で揺れ動く男の絶望と救済を、叙情あふれる筆致で描いて新境地を拓いた力作長編小説。

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Posted by ブクログ

夏樹静子の作品は、心理描写がうまいと思います。
この作品でも、50代で造園設計家という仕事をしている主人公の心理を巧みに描いています。「アルツハイマー病」とか「精神余命」という言葉は、50代の働き盛りにとっては、できれば他人事であってほしいものです。
主人公に感情移入してしまうのは、今の時代では50代、60代がまだまだ現役だからです。

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2022年12月31日

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