【感想・ネタバレ】垰のレビュー

西村寿行

秋葉文七、四十八歳。妻を早く亡くし、一人娘・小菊までも事故で喪った彼は、ふと旅への郷愁にかられ、生前、小菊が辿った峠路をめぐるため強力ジープで出発した。道中、猿と戯れる娘との出会い。古き因襲の残る山村での不思議な出来事……。その一方で、文七のジープはなぜか何者かによって襲撃されるのだった。文七の波乱の彷徨はどこまでも続く……。伝説の峠路を舞台に、亡き娘への思いを謳い上げ、道を拒む者たちと闘う男の世界を描き上げた、叙情あふれるサスペンス・ロマンの傑作!

[ブクログ · ★★★★☆]

亡くなった娘の辿った峠を巡る旅の道中、何故かいろんな輩に妨害される。ハードな長編ロードムービー的な作品だが、郷愁を感じる作品でもある。