あらすじ
情報は剣 手札は銃 賭金は弾丸 地獄のスパルタ夏合宿、始まる! 全プレイヤーの分析、戦術討論、練習試合、罰ゲーム、昼下がりのプール、社会主義カレー…仲間との絆を強化した浦原たちは公式団体戦「納涼お月見杯」で絶対王者・樫野に挑む! 脳が焼けつく緻密な頭脳戦、手に汗握る緊張の心理戦を制するのは!?
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Posted by ブクログ
前作からの続き物。
前作では登場人物紹介に終始したようだったが、今作ではポーカーの試合があり、青春学園モノの名に相応しい?合宿もありと盛りだくさん。
試合描写はボードやスタック、ポッドの状況など細かく書かれることで、時々の心理状況やハンドの考察にリアリティが増していてよかった。
合理的な思考でプレイする浦原甚助の視点でポーカーの試合が進むので、ポーカーとしての魅力が伝わるのはいいところだと思う。
一方で、ポーカーに不慣れな人には理解しにくいと思う。イラストレーターさんには申し訳ないが、挿絵を入れるぐらいならその時の状況を図示した方がよほどわかりやすいと思う。
前作同様、倶楽部が出来た由縁や中学生という設定といった物語としてのリアリティはあまりないし、青春エンタメ小説というキャッチコピーにもピンとこないが、ポーカーを主軸として読めば十分楽しめると思う。