【感想・ネタバレ】真夜中のオーディションのレビュー

あらすじ

役者の卵・戸張美里が友人の代役で受けたオーディション。それは奇妙なものだった。時間は夜中の十二時。場所はマンションの一室。そこで待っていた男からの指令は、十二年前に失踪したある娘になりすまし、母親の家を訪ねることだった。美里は不審に思いながらも持ち前の好奇心と役者根性から、仕事を受けてしまうが……。役者の卵がにわか迷探偵に!? 連作ユーモア・ミステリー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

売れない女優が、真夜中にオーディションという名目で呼び出され、
実際に存在する女性または架空の女性の振りを実生活でする。

本人に依頼されることもあるので、詐欺で訴えられることがないような配慮があるのが憎い。
危険な目にあうので、緊急避難、スタントだという言い訳も効く。
実際に、演じている人間が、他の女優のスタントにもなるという、入れ子構造もある。

赤川次郎の作品を書くときの技がいろいろ盗める作品だ。
報酬の額は、インフレがあることを想定して書いていないところが赤川次郎らしくてうまい。
具体的なことを書くと、想像力が働かないし、流行らなくなってからだと陳腐になるから。

10年、20年売れることを見越した技だ。

主役とその男友達の透明感のある振舞が、赤川次郎らしさだろう。

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2011年08月13日

Posted by ブクログ

売れない女優が依頼された人に成りすまし、演じる事で事件を解決して行くというプロットはいかにも赤川作品。じっさい、これだけ事件を解決できるだけの「演技力」があるのだから「女優」として出世しない筈はないのだけれど。クライマックスのエピソード「人形の嘆き」は赤川風味炸裂でさすがです!

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2013年10月26日

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